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速評:マンチェスターが血の海に、欧州のテロ襲撃の暗雲は去らず

2017年 5月 24日11:36 提供:新華網日本語

新華網北京5月24日(記者/呉黎明)英国・ロンドンの国会議事堂でのテロ襲撃事件から2カ月しか経たないうちに、マンチェスターに再び爆発音が鳴り響いた。現地のある屋内競技場で22日夜爆発が起き、少なくとも19人が死亡、60人近くが負傷した。英国のテリーザ・メイ首相は今回の事件を非難する声明を発表し、現在英国警察は「テロ襲撃事件」として調査を展開している。

ウェストミンスターの悲劇であれ、マンチェスターの屋内競技場が血の海と化したことであれ、無辜の命が失われたことは人々に無限の悲しみを抱かせた。我々は無辜の一般庶民に対するいかなる暴力にも断固として非難し、平和な生活を破壊するいかなる冷血な行動にも断固として反対する。

欧州はどうなってしまったのか?かつて平和と平穏の場所として知られた欧州が、今ではテロ襲撃「疲労症」に陥ってしまったのか?

マクロレベルから言うと、テロと過激主義の発展・拡張は欧米諸国が長年にわたって実施してきた対外干渉政策との関わりを拭いきれていない。イラク戦争、リビア戦争、シリアの戦乱……欧州の近隣にある中東地域で動揺が続き、過激主義が急速に増長し、地中海やバルカン半島を越えてヨーロッパ大陸に蔓延している。

ミクロレベルから見ると、移民の融合問題は長年欧州を悩ませ続け、内生的なテロリズムはヨーロッパ(Europa)の骨の髄まで入り込んでいる。

失業率が高いまま下がらず、移民コミュニティに住む一部の若者は希望が持てず、過激派組織にたぶらかされ、戻るに戻れない道を歩んでしまいがちだ。

いくらか肯定できることは、頻繁に起こるテロがテロ対策を欧州の政治の「主旋律」とさせていることで、英国が「EU離脱」の軌道を進んでも、対テロ問題では依然としてヨーロッパ大陸と同じ船としてくくられている。しかし、テロ脅威のレベルの上昇や警察力の強化を除いて、欧州は目下テロ対策に関する取り組みは少なく、その対処に疲れきるという苦境に陥っている。

血の教訓よりも肝に命じることはまだあるか?全世界は苦しみを将来への戒めとすることが必要で、テロ対策には「刮骨療傷」(麻酔もなく肉を裂き骨を刮る毒矢の治療を躊躇せず行う)が必要だろう。それには、二重基準(ダブル・スタンダード)や私心・雑念を捨て去り、団結と協力を強化して、手を携えてテロリズムを根絶せねばならないのだ。

(新華社より)