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朴槿恵大統領の罷免は後継者に警鐘を鳴らす

2017年 3月 13日13:41 提供:新華網日本語

新華網北京3月13日 (新華社記者/辛倹強)韓国憲法裁判所は10日、朴槿恵大統領の弾劾案を全員一致で決定し、朴槿恵大統領は韓国史上初めて弾劾によって罷免された大統領となった。

韓国憲政史上初の女性大統領だった朴槿恵氏は、任期満了の約1年前に失職した。

政治方面で、朴槿恵氏は友人の国政介入によって、異端を排斥したことは確かに政界での「新しい出来事」だが、国政介入から歴代政権において批判されてきた権力の乱用、権力と金銭の取引などの旧体質の問題点が依然として存在することも露呈した。

経済社会方面で、朴槿恵氏は選挙期間に民衆の要望に応え、「経済民主化」のスローガンを強調したが、執政期間に政界と企業の癒着、財閥による市場独占に改善が見られず、庶民が怒りの声を上げていた。

外交方面で、朴槿恵政権の対朝鮮政策は緩和から強硬に転じ、韓国と朝鮮の関係はさらに悪化した。米国の圧力を受けて、慰安婦問題と軍事協力で日本と講和したことが韓国の社会各界から強い反発を招いた。また、民衆の抗議と周辺諸国の反対を顧みずに、米国最新鋭迎撃システム「高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国への配備を強行したことは、東北アジア情勢を危険な境地に追い込み、韓国の民意に背くことでもある。

人々は朴槿恵大統領が弾劾による罷免を契機に、混乱した韓国の政局が早期に安定を取り戻し、多くの問題が効果的に解決されることを希望している。そのためには後継者が民意に耳を傾け、高度な政治の知恵と勇気を見せることが求められる。

(新華社より)