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「真珠湾よりも、安倍首相が最も行くべき場所は南京だ。」

2016年 12月 15日16:51 提供:新華網日本語

新華網北京12月7日2016年12月7日は真珠湾攻撃から75周年を迎える。

75年前の今日、日本は米国の太平洋上の軍事基地である真珠湾に攻撃を仕掛け、米軍は何も知らされない状況で、破滅的な打撃を受けた。これによって勃発した太平洋戦争は米国を第二次世界大戦に巻き込ませただけでなく、日米両国の関係に存在する消し去ることのできない歴史的な傷跡にもなっている。

しかしながら、75年後、日本の安倍晋三首相は初の米国の真珠湾事件に追悼の意を捧げる現任首相になる。安倍首相は12月26日から27日にかけて米国ハワイを訪問する。安倍首相は「今回の訪問は戦没者を追悼するためだ。戦争の悲劇を繰り返さないという決意を未来に向かって表したい。」と対外に表明している。

一方で、安倍の今回の目的は、本当に戦没者を心から追悼するためだけのものだろうか。各方面から疑問の声が相次いで来るのは、誠意を込めた哀悼に見えても、実際には「政治的思惑」が数多く潜んでいることに留意すべきだからだ。

あるメディアはトランプ氏が大統領就任後に日本が負担する在日米軍駐留経費の増額を引き続き要請する中で、安倍首相は今回の行動を通じて、トランプ時代を迎える米国に意図的に数々のシグナルを発信したと評じている。第一に、これを契機にトランプ氏に媚びを売り、米国と世界に日米同盟が「不変」であることを示したいと考えている。

真珠湾訪問が「戦没者追悼」であるならば、安倍首相は日本がかつて真珠湾攻撃で犯した積み重なる罪行に謝罪するのだろうか。日本の共同通信社は日本国内で安倍首相を支持する保守勢力は謝罪に強く反対し、安倍首相が謝罪しなければ、「痛切に反省する」姿勢と大きな差が生じると分析する。外交官を務めた日本の外交安全保障専門家の宮家邦彦氏は安倍首相が訪問時に直接に謝罪することはないと明確に述べた。

中国外交学院国際関係研究所の周永生教授は、安倍首相の真珠湾訪問は米国との距離を縮め、米国への忠誠を示すための手段に過ぎないとの見解を示した。

中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は、「真珠湾を訪問すれば、当時の真珠湾攻撃が帳消しになるはずもない。第二次世界大戦が一筆で塗り潰されることもない。」と述べ、また、これは事実に基づき、真実を求めるように歴史を尊重する姿勢ではなく、「政治的パフォーマンスだ」と指摘する。

   安倍首相の政治的パフォーマンスについて、日本の政治評論家の本澤二郎氏は「真珠湾よりも、安倍首相が最も行くべき場所は南京だ。安倍首相は南京に行き、大虐殺が中国の人々に与えた苦痛を知るべきで、哈爾浜(ハルビン)を訪れて731部隊が行った悪事を見るべきだ。」と鋭く指摘した。

歴史は歴史であり、全く反省も、誠意もない態度表明と言論はすべて「見せかけのもの」と言われるしかない。ここで安倍首相に来週火曜日の12月13日は「南京大虐殺」から79周年の記念日になることを知らせたい。真珠湾で犠牲になった米軍だけを惜しみ、哀悼の意を捧げるべきであれば、日本侵略軍の刀で刺された30万人の中国人に対して、どんな姿勢で向き合うのだろうか。

(編集:薛筆犁 一部の記事の総合的な出所は環球時報、中国日報)