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新華網評:悲痛な記憶から向上のエネルギーを吸収する

2016年 12月 14日11:21 提供:新華網日本語

新華網北京12月14日(作者/蔡玉高)「12·13」は国家公祭日にあたる。最も厳寒の時期に行われる最も沈痛な追悼とされる。国家の名で79年前に侵略者に虐殺された平民の犠牲者を弔い、生命を奪われた方々に深い哀悼の意を示し、その時代の苦痛の歴史を集団で反省するためでもある。

南京大虐殺は第二次世界大戦史上における三大虐殺事件の一つであり、中国人に拭い去ることのできない苦難に満ちた記憶を残した。30万人の犠牲同胞は「国難の犠牲者」であり、ちょうど当時の国家が貧困で脆弱だったときに、国民が大災難に遭遇したのだ。この時期は中華民族の歴史上、最も悲痛な記憶であり、愛国主義の最良の教材でもある。

2014年2月、中国が立法の形式で南京大虐殺犠牲者の国家公祭日を指定し、国の公祭という形式でこの時代の災難の記憶を固定化させたことは、全民族にとって特別な意義を持つ。これは全民族への集団の補習授業であり、中華民族が歴史を心に刻み、過去を忘れることなく、平和を大切にし、未来を切り開く揺るぎない立場を全世界に表明するものでもある。

2年余りの間に延べ約2,000万人の参観者が侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館を訪れた。同記念館の張建軍館長は、「万人坑」遺跡の数々の白骨と一つ一つの苦痛を訴えた歴史の確固とした証拠は、参観者に悲痛を感じ、驚愕させ、これを契機に強化し続けている警戒意識は、公祭日が指定された効果の顕著な体現であると述べた。

南京大虐殺の歴史から80年近くが経過し、今日の中国は人民の平和な生活を守ることができる強大な能力を備えた偉大な国家に成長した。中華民族が他国に侵略されてなすがままの状態で、屈辱を受けた時代は過ぎ去り、繰り返されることはない。しかし、毎年12月13日が近づくたびに、無数の中国人は現在も尚、沈痛な感情が込み上げ、歴史の傷跡は癒し難い。犠牲者に追悼を捧げ、歴史の特別な時期を振り返る時、中国人は災難の記憶から国を思う感情を汲み取り、学習と仕事により積極的な姿勢で励んで、小康社会を全面的に完成し、中華民族の偉大なる復興を実現するために、エネルギーを集結させるべきだ。このようにして、はじめて「立ち遅れて進攻された」歴史の再演を回避できる。この点にも国家公祭の重要な意義がある。

3回目の国家公祭日の際に、我々は強烈なサイレンの声、響き渡る平和の鐘の音をともに静かに聞き、悲痛な歴史から向上のエネルギーを吸収する。

(新華社より)