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(新華国際時評)歴史に「遺憾」を感じさせるな

2016年 10月 27日16:21 提供:新華網日本語

新華網北京10月27日 (記者/鄭漢根)上海師範大学中国「慰安婦」歴史博物館の開館式が行われ、新しく設置された2体の慰安婦少女像の落成式も開催された。これに対し、日本の菅義偉官房長官は「極めて遺憾だ」と表明し、「こうした動きというのは日中関係の改善に資するものとは言えず」、「重要なことは未来に向かうことだ」と述べた。

歴史博物館の設立は被害者を追悼し、情理にかなうものだ。日本政府を代表とする菅義偉氏のこのような発言こそが人々を「遺憾の気持ち」にさせる。

さらに「遺憾なこと」は日本政府の「慰安婦」問題に対応する姿勢だ。まさに、旧日本軍の第二次世界大戦の罪行に対する反省をなおざりにし、「慰安婦」問題を故意に隠蔽してきたことで、日本社会では特に若者世代にこの時代の歴史に対する正しい認識が欠如している。日本政府は中国が歴史を鑑み、悲劇が再び起こらないようにする行動に「遺憾に思う」としているが、事実上は、菅義偉氏と日本政府の歴史を顧みない言動に対して歴史は「遺憾に思う」ことだろう。

旧日本軍が「慰安婦」を強制徴用した非人道的な罪行は、被害者の身心に深刻な傷を与えた。日本政府は現在、かつて被害をもたらした国とともに「未来に向かう」ことを希望しているが、このような癒えることのない「傷」を背負い、一体、どのようにしてわだかまりなく未来を切り開くことができるのだろうか。

さらに不可解なことは、日本政府はいわゆる「価値観外交」を広げると口々に語っているが、「慰安婦」を強制徴用した罪行を隠蔽するという基本的人権、国際公義、人類の良識に明らかに反するやり方から伝達するものは、果たしてどんな「価値観」を伝えているのだろうか。

歴史は時代の変遷によって変わることはなく、事実もわざと回避することによって消し去ることはできない。一方で、日本は公式にあらゆる手段を尽くして覆い隠しているが、もう一方で、旧日本軍の第二次世界大戦の暴行は世界規模で幅広く知られている。

未来に向かう前提は歴史を直視することだ。そうしてはじめて、未来の新しい1ページが真の意味で開かれる。

(新華社より)

近頃、「人民に清浄な土地を還す――日本が中国に遺棄した化学武器の処理作業記録展」は南京で開幕し、たくさんの観衆を引きつけている。今回の展覧会は合計700枚余りの写真、70点あまりの文物と300枚余りの複製化学弾模型を展示し、幻影の画像、現場の復元などの手段で、中国を侵略した日本軍が化学武器を使った犯罪行為を全面的に暴露し、日本が中国に遺棄した化学武器を処理する作業のプロセスを展示している。同展覧会は11月20日まで続くという。