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忘れてはならない警示

2016年 9月 18日15:20 提供:新華網日本語

9月18日、「九一八」を忘れる勿れという鐘つき・警報鳴らしの儀式が遼寧省の瀋陽市の「九一八」歴史博物館で行われた。(撮影/新華社記者楊青)

新華網瀋陽9月18日  今年は「九・一八事変」(満州事変)勃発85周年にあたる。85年間はすでに過ぎ去ったが、「九・一八」は依然として中国人民の心の中に刻まれた一つの傷跡であり、この平和な時代に人々に向けて忘れてはならない警示を発している。

歴史は心にしっかり刻みつけ、永遠に忘れてはならない。「九・一八」は国難が降り注いだ日であり、中華民族は最も危険な時期に到達していた。1931年9月18日、日本の侵略者が横暴に発動した「九・一八事変」が14年の長きに及ぶ中国への侵略戦争に火をつけた。この世にどれほどの惨事がもたらされたか、どれほどの人々が一家分散となり肉親を失ったか、山河は踏みしだかれて荒れ果て、振り返るに堪えず、侵略の罪の証拠は確実で揺るぎない。

時間は遠くへ過ぎ去ることができるが、歴史は改ざんすることはできない。我々は、昔日の加害者が二度と侵略を美化するのではなく、歴史と未来に責任を負う態度に基づいて、厳粛且つ慎重に対応し、歴史問題を適切に処理することで歴史の教訓を汲み取り、平和発展の道を進むという実際の行動によって世界の信用を得られるよう望んでいる。

平和とは勝ち取り、守っていく必要があり、全ての人が戦争の教訓を心に刻み、苦しみから向上する力を汲み取ってようやく、平和はずっと我々と共にあるということを、歴史は我々に伝えている。

「安きに危うきを忘れず、存して亡ぶるを忘れず、治まりて乱るるを忘れず」。これは1つの大国が持つべき品格の力であり、1つの民族が偉大な復興へ踏み出すために持つべき正しい道理だといえる。「九・一八事変」から85年になるが、「九・一八事変」は民族の苦難の印として、中国人の記憶の中にしっかりと刻み込まれており、また代々にわたって伝えてゆかねばならない。毎年9月18日に瀋陽などで発せられる警報の音や、ウーと鳴り響く鐘の音は、中国人が国恥を忘れず、向上しようと発奮すべきだという一種の警示であり、平和はその獲得が容易ではなく、悲劇が繰り返されてはならないという一種の表明でもあり、更には正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ!という一種の明示なのだ。

(新華社より)