ようこそ、中国上海!
エコで未来を共有

Home >> 新着 >> 評論

中国航空エンジン集団、「中国の心」航空用エンジンを強大かつ優秀にする

2016年 8月 31日11:19 提供:新華網日本語

新華網北京8月31日(記者/斉中熙)「現代工業の王冠の真珠」とされる航空用エンジンは、一国の総合的な科学技術水準、科学技術工業基盤の実力及び総合的な国力を推し量る重要な目安になる。中国航空エンジン集団有限公司が28日、北京に設立された。

現在、世界で最も複雑なエンジニアリングシステム

航空用エンジンの研究開発はどれほど複雑なのか。

中国の航空用エンジンの専門家は、現代の世界で最も複雑で、多数の学科が組み合わさったエンジニアリング機械システムの一つだと指摘する。統計によると、何代もの航空機に使用される航空用エンジンを新しく研究開発するために、通常は二十数年を要し、新しく研究開発された同時代モデルの飛行時間の2倍だという。外国の4代目戦闘機用エンジン部品の技術研究は1970年代初めにスタートし、2005年12月に使用された。初期の作戦能力を備えるために、そのライフサイクルは30年にも及んだ。

専門家は次のように説明する。研究開発のサイクルが長期に及び、投資が多額に上るのは、航空用エンジンの設計と製造だけでなく、試験と飛行テストも行われるためだ。設計-製造-試験-設計の修正-再製造-再試験の繰り返しの模索のプロセスを経て、はじめて技術指標の要求事項に完全に適合できる。

 重要な戦略的地位と経済への巨大な促進作用

中国航空エンジン集団の関係責任者は、中国航空エンジン集団有限公司を創設して、イノベーションと発展を通じて航空用エンジンを国家の意志にすることは、航空用エンジンが重要な戦略的地位及び技術と経済への巨大な促進作用があることと関係していると述べた。

航空用エンジンは国の安全を保障し、強国の地位を強調する航空機用武器装備の「心臓」と言える。先端の民用航空機用エンジンは民用航空機事業の発展に向けた重要な推進力になる。まさに民用航空機用エンジンの推進力、燃料消費率、信頼性及び寿命などの指標が絶えず上昇するにつれて、人類は現在、24時間以内に世界のいかなる地域にも到着できるようになり、世界は真の意味で「地球村」になった。

  国を挙げて核心技術の壁を突破

イノベーション型発展戦略を着実に実行し、製造強国を建設するため、航空用エンジン事業の自主イノベーションの発展を早急に推進する。中国はまた、「2種類の機器」の重大特別プロジェクトに着手し、国を挙げて核心技術の壁を突破し、航空用エンジン、ガスタービン技術及び製品を大いに発展させる。

中央政府が管理する国有大型企業として、中国航空エンジン集団有限公司の資本金は500億人民元に上る。同公司は航空用エンジンの特別プロジェクトを実施する責任主体であり、国務院、北京市人民政府、中国航空工業グループ公司、中国商用航空機有限責任公司が共同で出資し、設立した国有持ち株会社のグループ企業になる。中国航空エンジン集団の従業員数は9万6千人に上り、高資質でイノベーション型の科学技術人材チームを抱えている。

中国航空エンジン集団有限公司董事長、党組書記の曹建国は、中国航空エンジン集団有限公司は一貫して「国防強国、製造強国、科学技術強国」の建設をたゆまぬ奮闘目標として位置付け、自主研究開発路線を揺らぐことなく堅持し、「小さな核心、大きな協力、専業化、開放式」の研究開発協力・生産協力モデルを確立し、エネルギーを集中させて、航空用エンジンの主要業務を強大かつ優秀にし、強力な「中国の心」を全力で築き上げると述べた。

(新華社より)