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外交部:南中国海問題に関する英国側の発言に対し強い不満の意を表す

2016年 4月 21日16:24 提供:新華網日本語

  新華網北京4月21日(記者/靳若城)イギリス外交国務大臣スヴァルが発表した南中国海問題に関する言論に対し、外交部の華春瑩報道官は20日の定例記者会見で、関連の発言は事実を顧みておらず、中国側はこれに対し強い不満の意を表すと表明した。

  報道によると、4月18日、英国の外交機関大臣スワイア(Swire)氏は英国外交国務大臣スヴァルはワシントンにある米国戦略と国際問題研究センターで講演を行った際、南中国海の緊張は中国の強硬な行動によるもので、南中国海仲裁案に関するハーグの常設仲裁裁判所(PCA)の仲裁判断は中国・フィリピンの双方にとってともに法的拘束力を持つ。英国は米国と共に仲裁判決を支持すると述べたという。

  華報道官はこれに対し、「スワイア氏の関連の発言は事実を顧みておらず、差別とえこひいきに満ちており、英国側の関連問題で立場を持たないという英国側の承諾にひどく背いています。よって、我々はこれに対し強い不満の意を表します。」と表明した。

  華報道官は次のように述べた。いわゆる「南中国海の緊張」は完全に米、フィリピンがそれぞれ政治的目的のために手を組んで演じた「二人羽織」だといえる。毎年、南海地区を通過する10万艘余りの各国の船は依然として平安無事だが、唯一違うのは米国の軍機・軍艦の南中国海への出動がより頻繁で緊密に、より仰々しくなってきたことだ。一昨日にはフィリピン駐在米国大使がフィリピンに偵察飛行船と4200万ドル相当の軍事設備を提供すると表明している。南中国海が緊張状態にあるというなら、米国こそが最大の推進者であることを事実が証明している。南中国海の緊張が中国の強硬的な行動によるものだと非難するのは、完全にサギをカラスと言いくるめ、是非善悪を混同させることだ。

  華報道官は「南中国海仲裁案に至っては、中国側はフィリピンが南中国海仲裁案を一方的に提起したその本質と目的は、南沙群島に対する中国の領土主権を全面に否定しようと企んでいることで、明らかに裏での指図や政治的操作によるものだとすでに何度も指摘してきました。このような突拍子も無く、本質の変わってしまったいわゆる仲裁に対しては、王毅外交部長が両会(全国人民代表大会と政治協商会議)の記者会見で述べたように、中国側はもちろんご相伴致しかねます。」と述べている。

  華報道官は、南中国海仲裁案は『国連海洋法条約』の厳粛性や権威性を著しく損ね、国際法を乱用し、中国側がいわゆる仲裁を受け入れず、これに参加しないのはまさに国際法を維持し、条約の厳粛さを守るものだと強調した。

  (新華社より)