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外交部高官:CICA定例外相会議の目的はアジアの持続可能な安全の推進にある

2016年 4月 14日16:26 提供:新華網日本語

  新華網北京4月14日(記者/王卓倫)アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第5回定例外相会議が27日から28日にかけて北京で開催される。外交部欧亜司の桂从友司長は13日、国内外メディア向けブリーフィングで、今回の外相会議のテーマは「対話による安全の促進」で、その目的は対話を通じて協力を促進し、協力によりアジア地域の持続可能な安全を推進することにある、と述べた。

  CICAは1992年にカザフスタンのナザルバエフ大統領の提唱により設立されたアジアの安全保障問題に関するフォーラムで、現在26の加盟国、12のオブザーバー国及び国際組織を有し、ほぼアジア地域全体をカバーしている。CICAは設立20年余りにわたり、すでにアジア各国の対話、信頼・協力の重要なプラットフォームとなっており、アジアで最大の範囲をカバーし、最多の国で構成され、最も広範な代表性を備える地域安全保障対話・協力のメカニズムでもある。

  桂从友司長は、アジアの発展は活力が備わっていると同時に、さまざまな矛盾が入り交じっている。アジア地域の各国の文明、宗教、文化の発展は多様化し、利益要求が異なり、またテロや貧困、領土紛争、核拡散問題といった伝統と非伝統的安全保障の脅威や課題にも直面しているとの見方を示している。

  桂从友司長は次のように語っている。「中国は国連安保理常任理事国で、またアジア最大の国家ですので、地域の安全保障の維持や推進に対し、重要な責任を担っています。」中国はCICAの議長国として、異なる国や異なる文明間の対話や協力を進めていく必要があるとみなしている。

  桂从友司長はまた、今回のCICA定例外相会議に出席する各当事者らが当面のアジアの安全と発展情勢、テロ対策、アジアの信頼醸成措置(CBM)の実行、平和的対話の推進といった問題をめぐって、踏み込んだ意見交換が行われる見通しだ。外相会議は声明を発表し、各当事者の関連問題における共通認識を幅広く凝集体現し 、CICAの次段階への発展について計画することになっている。

  新華社評論員:「文化財の保護は、功労が当代にあり、利益が千秋にある」

  星のようにきらきらと光り輝く文化遺産は、輝かしい文明を乗せて歴史・文化を伝承し、民族精神を繋ぎとめるだろう。中国の夢が迫り来る際に、現代化の推進を加速する背景の下、歴史をもつ文化財をいかにしっかりと保護し、伝承させるかは、我々が直面する重要な時代の課題だと言える。

  「文化財の保護は、功労が当代にあり、利益が千秋にある(文化財保護のための努力は功労を当代で打ち立て、これから先の未来にも利益をもたらす)。」全国文物保護会議の開催にあたり、習近平総書記は文化財関連の仕事に対して重要な指示を出し、文化財保護の科学的理念や仕事の方針、実践の経路について深く説明し、国情に一致する文化財の保護・利用の道を開拓するために方向を明示した。習総書記はかねてから文化財保護の仕事を重視してきた。特に中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以来、総書記は河北省の正定古城や武漢市の中国共産党中央機関旧跡、ハルビン市の日本731部隊遺跡群及び、遼寧省阜新市の「万人坑」遺跡などの文化財保護について重要な指示を出し、「自分の命を大切にするように都市の文化遺産をしっかりと保護する」「文化財を生き返らせよう」「保護しながらも発展し、発展しつつも保護していく」といった一連の重要な論述を提起したことは、中国共産党員としての歴史への自覚や文化への自信を十分に表し、文化財関連の仕事のために強烈な思想の原動力を注ぎ込んだ。

  文化財保護は一枚の鏡のようなもので、1つの社会の文明レベルを映し出している。ここ数年、我が国の文化財を保護する力は明らかに増大し、文化財事業は大いなる発展を遂げた。文化財保護の仕事を着実に行い、科学的理念を確立することは極めて重要だ。歴史をもつ文化財は古い祖先が我々に残してくれた貴重な遺産であり、社会主義精神文明の建設を強化するために深く栄養を与えることでもある。

  文化遺産を保護し、伝承することは、社会全体の共通の責任だ。文化財保護の仕事を着実に行うには、社会自体が力を合わせることが欠かせない。各級の文化財部門は、使命に背かずに、仕事に全力を尽くし、素質能力や法に基づいた管理のレベルを向上させねばならない。同時に、社会の力を幅広く動員して参加させ、広範な人民大衆を頼りに文化財を保護し、社会全体で文化財保護に参加するという新たな構造の形成に努めていく。「人人有責、各尽其責(一人一人が自分なりに責任を持って、それぞれの責任を全う)」ことで、ようやく、貴重な遺産を世々代々に受け継ぎ、新たな美しい輝きを放たせることができるのだ。

  (新華社より)