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日本・民進党が発足、自民党を揺り動かすことができるか

2016年 3月 28日15:54 提供:新華網日本語

  

  新華網東京3月28日(新華社記者/劉秀玲)日本の二大野党である民主党と維新の党が27日結党大会を開催し、正式に合併して民進党となった。民進党は今年7月に行われる参院選挙で勝利が得られることを望んでる。しかし、自民党と公明党が組んだ連立政権に対抗できるかは、現在の状況からみて、その見通しが楽観的だとはいえない。

  両党の併合

  民進党の説明によると、民進党という党名には「国民と共に歩む党」という意味が込められており、旧民主党・維新の党の立場と理念を継承・吸収し、一般民衆の立場を代表し、立憲主義を堅持し、機構改革の推進に取り組んで、自由、共生、未来に向けた社会の建設を目指し、安全保障・外交分野において専守防衛政策を貫くという。

  合併後、民進党の衆議院の議席数は96議席、参議院は60議席に増え、衆参両院計156議席で、2012年の安倍政権の発足以来、実力の最も強い野党となった。

  実力があるかが疑われる

  民進党は自民党の一強という局面を覆すことができるか。現在のところ、楽観が許さない状況だ。民進党が156議席を占め、自民党と公明党が461議席を占めるが、両者の距離は甚だ遠い。また、民進党自身にも問題が存在する。

  その理由としてまず、新党の支持率の大幅増加が難しいこと。日本・時事通信社が今月発表した世論調査の結果によると、民主党の支持率は5.6%、維新の党は0.8%のみで、自民党の23.1%、公明党の3%を大きく下回っていたという。

  その次に、党内の対立が避けられないこと。民主党と維新の党はともに合併によって生まれた政党だ。民主党は1998年に4党合併によって生まれ、維新の党は2014年に日本維新の会と結いの党との合併によって生まれている。また、両党の当初の綱領は異なっており、民主党は広く民衆を代表し共に生きる社会を目指すことを強調し、維新の党は行政機関の改革推進を強調していた。両党の合併によって生まれた民進党は、社民党、日本共産党、生活の党との間で改憲や安保などの重要問題で食い違いが存在している。これは野党の協力に悪影響を及ぼす恐れがある。

  最後に、民進党は今年の参院選で改選となる議員が多く、比較的大きなリスクに直面していること。日本・参議院議員は3年で半数が改選となる。今年7月には民進党の参議院議員60名のうち43名が改選を迎え、改選となる議員の割合が72%に達するという。これに比べ、自民党と公明党は改選となる議員が多いが、それらが議席数全体に占める比率は比較的低い。

  (新華社より)