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中国の「第13次5カ年」規画が世界に6つの影響を及ぼす

2016年 3月 10日9:57 提供:新華網日本語

  

  新華網北京3月10日(新華社記者/王建華、許暁青、劉歓、婁琛) 中国の第12期全国人民代表大会第4回会議は、「第13次5カ年」規画要綱草案について審査している。世界第2の経済体の10兆ドル以上のGDP規模にかんがみて、「第13次5カ年」規画による拡散効果の影響は前代未聞のものだろう。「第13次5カ年」規画の開始と終了の期間は2016年-2020年で、これは正に中国が小康社会の全面的完成という目標を実現させる決定的な段階だといえる。「小康社会の全面的完成」は中国が国家の現代化と民族復興の道を実現させる一つの一里塚的なのだ。

  取材に応じた多くのアナリストは、「第13次5カ年」規画の関連の戦略的意図や壮大な目標、主要な任務及び重要な措置が、少なくとも世界に6つの影響を及ぼすものとみなしている。

  その一、世界に「アップグレード版のチャンス」を与える

  「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は、協商、共同建設、共同享有の原則を守り、開放主義を堅持して普遍的に歓迎され、参与する仲間がますます多くなり、その成果がますます著しいものとなっている。

  アナリストは、中国の「アップグレード版のチャンス」は世界経済の成長力不足という「新たな平凡(new mediocre)」が苦境から脱するのを助力する見通しだと指摘する。中国現代国際関係研究院の専門家、陳鳳英氏は、今後5年間の「中国のビジョン」は、世界に「ソフト面」と「ハード面」を兼ね備え、質と量が同様に重んじる「システム的な新しいチャンス」をもたらすだろうと語っている。

  その二、世界のために一つのイノベーション型国家を加える

  中国はかつて人類史上最も偉大な発明を多く擁し、それには造紙の技術や印刷術、羅針盤、火薬などがあるが、17世紀からは、人類の工業化や科学技術革命のチャンスを何度も逃し、それによりみすみす現代化の好機を逃してきた。

  歴史における挫折や教訓を汲み取って、中国は新たな科学技術革命や産業変革の波頭に立てるよう力を傾けてきた。2020年までに、基礎研究、応用研究及び戦略最前線の分野で重大な突破を獲得することを目指し、社会全体の研究開発費投入の強度(研究開発費 の対GDP比)は2.5%で、科学技術進歩の経済成長に対する貢献度は60%に達し、イノベーション型国家と「人材強国」の列に向けて邁進している。

  

    その三、世界を変えるために経済の構図を再構築

  現在の為替レートで換算すると、2020年に中国のGDPは14兆ドルを超え、米国との差がさらに縮小され、米国の経済規模の約70%を占める。世界第2のGDPが10兆ドルの大台を突破した中国の経済効果は先に発展した日本、ドイツなどの国と比べて、世界経済の構図の「再構築」により深遠な影響を及ぼすと予想される。

  今後5年にかけて、中国は10兆ドルを超える商品を輸入し、対外投資規模は累計5,000億ドルを超え、海外旅行の観光客数は延べ5億人を超えると推計される。これは世界により幅広い市場、より充足した資本、より豊富な商品、より貴重な契機をもたらす。

    その四、全方位的で開放された新しい局面を世界に示す

  今後5年間に、中国は「双方向の開放」を推進し、国内及び国際的な要素を秩序正しく流動させ、資源を効果的に配置し、市場の深層からの融合を促進する。「第13次五カ年規画」綱要草案は、「一帯一路」建設を指針とし、対外開放の内包を充実化し、対外開放の水準を向上させ、戦略的相互信頼、投資と経済貿易協力、人文交流を共同で推進し、深層から融合する互利互恵と協力の構図を形成するために努力し、対外開放の新しい局面を切り開くことを提示している。

  

     その五、グローバルガバナンスの新理念を世界に提供する

  「第13次5カ年規画」綱要草案は「世界経済ガバナンスの枠組みに積極的に参与し、主要なグローバルガバナンスシステム及び地域協力システムがその役割をより良く発揮するように支持し、グローバルガバナンスをより公平かつ合理的に推進する」ことを重要な位置に据えるように提起している。

  世界第二の経済体で、第一の貨物貿易国で、上位2位の外資導入国で、第三番目の対外投資国である中国は国際秩序と深層から融合して結合し、この過程で世界各国のために発展の機会を勝ち取る。

  米国の元国務長官、キッセンジャー氏はかつて中国は必ず21世紀の国際秩序に甚大な影響を及ぼし、現代の国際秩序を再構築しさえすると予言していた。

     その六、より多くのより大きな国際責任と義務を背負う

  パリ気候変動会議での『気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)』調印から、エボラウイルス、ジカウイルスなどの伝染病防止への世界との協力まで、中国は科学技術教育、医療衛生、防災減災、環境対策、野生動植物保護、貧困削減などの分野で対外協力と対外援助に尽力してきた。

  テロ対策、平和維持活動、インターネットセキュリティー、核の安全利用、国境を越えた共同の腐敗撲滅などの方面で、中国も厳重な措置を実施している。アナリストは上述の国際協力は「第13次5カ年計画」期間により一層、緊密化し、その意義もさらに深まると分析する。

  中国の今日の世界での役割を考慮し、習近平主席は次のように述べた。中国は人類社会により大きな貢献を果たし、より大きい任務を引き受けなければならない。中国の夢は中国人民のためにだけでなく、全人類の進歩のためでもある。

  (新華社より)