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2015年、中国外交の忘れがたいあれらの言葉

2015年 12月 28日11:55 提供:新華網日本語

  

  新華網北京12月28日新華社の記事によると、2015年は、中国外交において新しい発展や素晴らしい注目点を得て、申し分のない年だった。この一年、中国の指導者はしきりに海外を訪問し、五大陸の友人が次々にやって来た。多くの重要な活動が次々に開催され、はっきりと響きわたる中国の声が全世界で拝聴された。世界情勢が目まぐるしく変化する中で、中国の特色ある大国外交が全面的に推進された。

    

  「広範な発展途上国が一致団結して協力することは、中国の対外関係の揺るぎない土台だです。」すでに世界第2の経済大国に成長した中国は、自身の発展途上国としての本性をずっと忘れずにいた。2015年の中国外交の一大注目点は、発展途上国との関係を強固にし、向上させることだ。

  年初めに北京で中国・中南米カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム第1回閣僚級会議が開催され、4月にはインドネシアでバンドン会議60周年記念活動に出席し、9月にはニューヨークで南南協力円卓会議が開催され、年末にはヨハネスブルグで中国・アフリカ協力フォーラムが開催され……「南南協力支援基金」が設立され、「6つの100」のプロジェクト支援を提供し、中国・アフリカ「十大協力計画」が発表された……この一年間に、中国は「南南協力」の措置を推し進めており、それにはうそ偽りがなく、ずっしりとした重みがあったといえる。

    

  9月初めに、中国人民抗日戦争並びに世界反ファシズム戦争勝利70周年を記念する活動が盛大に行われ、海外の要人数十名が北京に集まった。習近平主席は天安門城楼で重要演説を行い、全世界がそれにじっと耳を傾けた。

  モスクワへ赴いてロシア大祖国戦争勝利70周年記念式典に出席し、ニューヨークで国連創設70周年の一連のサミットに出席した……この一年間に、中国の指導者の外交の足跡は、世間の人々に歴史を銘記し、平和を大切にするという大国の風格をはっきりと示した。

    

  イノベーションの都市シアトルから、政治の拠点ワシントンまで、一般の民衆と触れ合い、ビジネス界のエリートと交流し、政界の要人と面会した。9月下旬、習近平主席の米国への国事訪問は、世界が注目するトップニュースになった。「別荘地会談」と「瀛台夜話」に続き、中米元首の「ホワイトハウスの秋の会談」は、2つの大国の友好的な交流史における新しい逸話を作り上げた。

    

  習近平主席が英国への「スーパー国事訪問」を終えた直後から、オランダ国王、ドイツ首相、フランス大統領が相次いで中国を訪問した。その後、中国-中東欧首脳会議が初めて中国で開催され、各国首脳が高速鉄道に同乗し、「16+1協力」が加速度的に前進した。中国と欧州との一連の緊密な双方向性のある交流は、世論に中国外交の「欧州シーズン」と評された。「英国は中国の最良の西側の提携パートナーになることを望んでいる」、「ドイツとフランスは中国のEUにおける核心的パートナーだ」、「『16+1協力』は巨大な潜在力と強大な活力を秘めている」……この一年に中国と欧州の外交はバランス良く進行し、全面的に開花した。

    

  この一年に中国政府は『シルクロード経済ベルト及び21世紀海上シルクロードのビジョンと行動の共同建設の推進』を発表し、「一帯一路」構想の策定を完了し、始動した。中国の指導者と沿線国の指導者との会合において、相互の発展戦略をリンクさせることが必ず提起される話題になっていた。

  中国とロシアはシルクロード経済ベルト建設及び欧州・アジア経済連盟創設のリンクへの協力に関する共同声明に調印した。中国とドイツは「中国製造2025」及びドイツの「インダストリー4.0」をリンクさせる協調メカニズムを確立した。中国とベトナムは「一帯一路」及び「二廊一圏」協力に関する協議に早急に取り組んでいる。中国とパキスタンは経済走廊ロードマップをより一層、明確化した。中国とフランス、中国と韓国は(中国はフランス及び韓国と)第三者市場に関する協力文書に署名し、中国は20カ国余りと生産能力提携に関する協定に調印した。中国は「一帯一路」建設に着実に取り組み、一歩ずつ推進している。

    

  「より高い次元の開放型経済に発展させ、グローバル経済のガバナンスと公共施設関連製品の供給に積極的に参与し、我が国のグローバル経済のガバナンスにおける制度的な発言権を強める」--10月、中国共産党第18期中央委員会第5回会体会議のコミュニケの一部は、多くの人に深い印象を残した。

  この一年は、アジアインフラ投資銀行の創設のプロセスで連続して大きく飛躍した。シルクロード基金は初投資を行った。人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引出権の通貨バスケット(SDR)に採用された。欧州復興開発銀行(EBRD)は中国の新しい株主を迎え入れた。中国は20カ国・地域グループ(G20)首脳会議(サミット)の開催国になり、2016年杭州サミットを開催する。中国はグローバル経済と金融のガバナンス及び改革に向けて絶えず新鮮な血液を注入している。G20からアジア太平洋協力会議(APEC)まで、さらには世界インターネット大会まで、世界は引き続き「中国の自信」を実感している。

    

  この一年は外交により一層、人情味が加わった。習近平主席はモディ首相と肩を並べて西安大雁塔を登り、キャメロン首相と英国のロンドン郊外にあるパブを訪れるなど、独自のスタイルの「自然に密着した故郷外交」、「散策外交」などが2015年の中国外交の一つのポイントになった。

  指導者間の交流における新しいアイデアと見所だけではない。文化的内包に溢れるスピーチ、海外メディアの取材、感動的な公共外交の一つひとつのシーンによって、中国の指導者と外国の一般市民との距離が縮まった。

    

  1年を振り返ると、「運命共同体」は中国の指導者が外交の場で最も多く用いた表現の一つだった。

  「より緊密な中国-東南アジア諸国連合(ASEAN)運命共同体を構築」、「アジア運命共同体に邁進」、「周辺の運命共同体を作る」、「中国とアフリカは従来から運命共同体だ」、「人類運命共同体を心を一つにして築き上げる」、「サイバー空間の運命共同体を共同で構築」……二国間か、多国間にかかわらず、現実世界か、シュミレーション空間にかかわらず、「運命共同体」は中国外交を貫く核心的理念になっている。

  (新華社北京からの記事より)