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短評:南中国海で「誤接近」か、覇権思想の米国

2015年 12月 21日17:30 提供:新華網日本語

  米国の爆撃機B-52が連日にわたり、中国南沙島礁近くの空域に進入したことが国際世論で注目される話題になっている。米国の南中国海での最近の危険な行動は、その覇権思想を十分に体現している。

  「誤って飛行」というのが米国の現時点での説明で、「天候の原因」、「計画外」、「調査を行う必要がある」など様々だ。米国人は16年前、北大西洋条約機構(NATO)が駐ユーゴスラビア中国大使館にミサイルを発射して爆撃した野蛮な行為を「誤爆」と説明したが、多くの人々は米国の「国家の信義」について、いまだに記憶に新しい。

  米国人が「誤って飛行」、「誤って進入」などと言い逃れたとしても、米国政府は最近、南海で武力を誇示した一連の危険な行為をどのように説明するのだろうか。米国の軍艦と戦闘機はここ最近、中国南沙島礁近くの海空域に独断で進入して挑発し、航空母艦を派遣して「巡航」すると豪語さえしている。

  米国は南中国海で騒ぎを起こしているだけでなく、台湾への武器輸出などの「合わせ技」を仕掛け、全て中国を囲って行っている。台湾海峡情勢の安定と調和、両岸指導者のシンガポールでの歴史的な対面が実現する中で、台湾への武器輸出を突然宣言し、「時局をかき乱す」米国政府の意図は、人々の知るところだ。米国側のやり方は国際法及び国際関係の基本準則に公然と背き、中米の3つの共同コミュニケに厳重に違反する。特に、米国は「8·17」コミュニケの承諾に違反し、中国の主権と安全における利益及び両岸関係に甚大な損害を与えている。

  米国のこういった行為の核心は、「覇権」思想だ。近年は「アジア太平洋での巻き返し」から「アジア太平洋リバランス」まで、米国政府はアジア太平洋で多くの行動を起こしているが、大多数は歴史を逆戻りし、アジア太平洋における覇権を維持しようと画策したものだ。

  中米が一部の問題で食い違いがあることは避けられないが、中国は一貫して「太平洋は十分に広大で、中米両国を受容できる」と認識している。一方で、21世紀に米国が依然として「覇権」思想に固執し、中国を「ライバル」とみなして排斥し、重圧をかけるならば、それは時代の潮流を逆行するものだ。

  未来を見据えるために、米国側は長期的な視野で、信義を守り、中米の新しい大国関係の推進にとって有益な事に多く取り組み、中米関係及びアジア太平洋の平和と安定を損なわせる事を再び行うべきではない。

  (新華網日本語)