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評論:中国のアフリカ開発援助に「排他性はない」

2015年 12月 3日15:00 提供:新華網日本語

  

  まさに「大勢で薪を拾えばたき火の火は高くなる」という中国のことわざのように、アフリカの貧困で立ち遅れた局面を打開するには、中国という外的エネルギーに依存するだけでは不可能であり、またそうあるはずもなく、国際社会が共同で援助し、開発した結果であるべきだ。

  それは主観と客観の2つの要素によって決定付けられる。「真、実、親、誠」の理念を堅持し、アフリカで援助と開発を展開してきた中国は、いかなる第三国がアフリカで善意のある効果的な開発援助を行うことも決して排斥しない。

  一方で、ある西側の世論は、意外にも中国は他の国と地域がアフリカで「新植民地主義」を推進しないように締め出し、アフリカを「中国の第二の大陸」に変えつつあると憶測している。

  これは「酸っぱいブドウ」の心理を曲解した表現で、伝統勢力の範囲の慣性的な覇権思想と崇拝への典型的な擁護であり、中国とアフリカの友好関係から生まれる活気、経済貿易関係の緊密さ、開発援助の拡大をその目で見ていないに過ぎない。

  発展が最も立ち遅れたアフリカ大陸は、かつては地球上の資源が豊富で、美しく豊饒な土地だったが、西側の植民地支配者の長期にわたる略奪によって、西側世界の「輸血の地」になり果てた。第二次世界大戦後に民族独立の波が押し寄せたとき、西側は身を縮めて撤退し、この大陸に残ったものは至る所にある破壊の跡、貧困と発展の遅れ、各地での戦乱だった。

  世界最大の発展途上国である中国は、自国の発展をより高い段階に到達させ、より強力な物質的実力が備わった後に、西側に一度、忘れられたこの大陸への開発援助の強度を引き上げてきた。

  中国・アフリカ協力フォーラムが始動した2000年当時と比べて、2014年の中国とアフリカの貿易額は22倍に急増した。このうち、中国は2009年に米国を抜いてアフリカの最大貿易相手国になった。直接投資額を見ると、中国は依然として英国、米国、イタリアに及ばないが、中国の対アフリカ投資残高は、これらの3カ国を超えるスピードで増加している。直接投資残高は2000年比で60倍に増加し、現時点で3,000社余りの中国企業がアフリカで投資し、事業を展開している。

  一部の西側関係者による「中国はアフリカで排他的な開発援助を実施している」という懸念は、「卑劣な心で高尚な人の胸の内を邪推する」ことに過ぎない。驚くことに「自分が人からして欲しくないことは、人にしてはならない」ことを知らないのだろうか。かつて一世紀にわたり半植民地、半封建社会と化していた中国は、アフリカ大陸と類似する運命を持ち、アフリカを「主導」する意図などあるはずもない。

  さらには、アフリカ大陸は広大な地で、民俗風情がそれぞれ異なり、発展段階の経路もさまざまで、アフリカの実質的な発展を推進することは、中国の力だけで成し遂げられることではない。

  ある目線は中国が絶えず拡大するアフリカでの経済貿易規模だけを注視しているが、中国とアフリカ協力の背後にある正義性を無視していることを実に遺憾に思う。中国は片方だけが利益を得ることを目標にしたことはなく、「互利互恵とウィンウィン」の理念を堅持し、アフリカを積極的に援助してインフラ建設の停滞と人材不足の2つの発展のボトルネックを解決し、いかなる政治的条件も加えていない。

  今年9月までに、中国が援助と融資を通じてアフリカで建設した鉄道と建設中を含む鉄道は5,675キロ、道路は4,507キロに上る。中国は200校余りの各種学校建設を援助して融資し、この15年間にアフリカのために研修を実施した各種の実用的な人材は延べ8万1千人を超えている。

  中国のアフリカでの援助と開発の理念は時代とともに進歩するものでもあり、この美しい土地が汚染した後に対策を講じる道を再び歩むことを望んでおらず、生態環境も新しい重点分野になる。

  (新華網日本語)