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相互信頼を中米両軍関係の基調にする

2015年 11月 6日11:55 提供:新華網日本語

  

  先月末、米国のイージス艦「ラッセン」が中国南沙群島の関係島礁近くの海域に不法に進入し、中国側の領土主権と島礁の安全に脅威をもたらし、中国はこれに対し強い不満と断固とした反対を表明した。数日後、米軍のハリス太平洋艦隊司令官が中国を訪問し、中国海軍艦艇編隊が米国フロリダ州の海軍基地に到着し、米国東海岸を初めて訪問した。

  米国軍艦の挑発行為は、双方の相互信頼を深刻に損なわせたが、中米両軍は依然として実務的な交流と協力を維持している。このような「争うことはあるものの、その関係までは破らない」という局面を一部の人々は理解できず、ある人々と勢力を「相当に失望」させた。細かく分析すると、多くの奥が深く微妙な観点がある。

  第一に、大局について述べる。中米関係は現在、世界で最も重要な二国間関係の一つで、中米の協力とウィンウィンは必然的な流れであり、阻止できない。

  具体的な中米両軍関係について述べると、近年は双方の軍事交流が活発化し、メカニズム化の軌道に入った。中国軍隊は昨年、要請を受けて「環太平洋軍事演習」に初めて参加し、中国人民解放軍の房峰輝総参謀長が米国を訪問し、中米両軍は「重大軍事行動に対する相互警告信用措置メカニズム確立の了解覚書」及び「海空域で遭遇する安全行為準則の了解覚書」に調印し、中米の新しい軍事関係の絶え間ない発展を推進するために手を携えてきた。

  まさにこのような背景と雰囲気によって、「ラッセン」事件が発生した後、中米両軍の上層部はビデオ通話を通じて疎通と対話を直接、行うことができる。ハリス太平洋艦隊司令官は依然として、日程通りに中国を訪問し、中国海軍艦艇編隊は米国海軍と海上合同演習を展開している。ハリス太平洋艦隊司令官は中国訪問の際に、双方が協力と交流をより一層、強化し、両国の両軍関係の絶え間ない発展を推進することを希望すると表明した。

  協力を中米両軍関係の基調とすることが太平洋両岸の共通認識になるべきだ。中米関係と中米両軍の交流と協力を現在の水準まで到達させることは非常に困難でもあり、十分に大切にする必要がある。中米双方が対立を効果的に管理・コントロールし、疎通と対話を強化してはじめて、対立が危機に転じることを回避できる。特に、米国が長期を見据え、偏見を排除し、食い違いを適切に処理し、協力を深化し、両国と両軍関係及び地域の平和と安定を損なわせることを行わないように希望する。中米双方が衝突せず、対抗しないというボーダーラインを守り、相互尊重、協力とウィンウィンを実現する限り、両国関係は一つの出来事による妨害を恐れず、また一時一刻の曲折も恐れることなく、世界の平和と安定のための「安定装置」になる。

  (新華網日本語)