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人と人との関わりが日々希薄化している日本人(写真)

2015年 10月 12日10:38 提供:新華経済 編集者:章坤良

  人民日報は8日、人間関係が日々希薄になっている日本人が、中国人の「広場ダンス」を羨ましがっているとする評論記事を掲載した。 

  日本は高度成長時代を経て、中国文化の影響を色濃く受けてきた伝統的な観念が大きく揺さぶられた。大家族主義が核家族化し、親族とのつながりも希薄になった。そしてこの20-30年、深刻な少子高齢化が人どうしのつながりをさらに弱めていった。日本を訪れる中国人の多くは、人どうしの関わりが非常に淡泊であると感じるのだ。

  日本にはもともと8月の「お中元」と12月の「お歳暮」という、家族·親戚や親しい人に贈り物をする習慣がある。この時期はコンビニからデパートまで、タオルや食器、酒、調味料、果物などといった進物用品が並ぶ。金額は3000-6000円のものが多いが、重要なのは金額ではない。「気持ち」を伝えるのである。 このような、人どうしのつながりを重んじる古くからの美しき習慣があるにもかかわらず、日本の社会における人間関係はますます希薄化しているのだ。

  ソーシャルネットワークの普及により、いつでもどこでも会わずしてコミュニケーションが取れるようになり、「お中元」や「お歳暮」といった伝統的な方法で人間関係を維持する必要性を、多くの人が感じなくなった。また、貧困化している若者にとって進物は大きな経済的負担になるのだ。

  また、新しいマンションなどはセキュリティが強化されていて、長い間住んでいても隣どうしの交流が難しくなっている。これにより、人付き合いが苦手な人は日常生活において他人と接触し、交流する機会の多くを失ってしまった。

  中国の世間でよく見かける「広場ダンス」現象を見て、多くの日本人が「中国人は賑やかなのが好きで、年を取っても楽しそうだね。日本人の生活はちょっと孤独になっちゃった」と羨ましそうに語る。両国のお年寄りの交流を深めようと考える社会活動家も多いようだ。