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日本の「男余り」事情が、中国の独身者の未来を暗示

2015年 10月 9日11:01 提供:新華経済

 日本新華僑報は8日、「日本の『男余り』が中国の独身者の未来を示している」とする文章を掲載した。

 ある専門家が先日、中国で男女比のバランスが著しく崩れていることにより、「2020年には中国の『結婚できない独身男性』がオーストラリアの総人口に近づき、そのうち大多数が一生結婚できない」との予測を出した。

 この問題について、日本の状況から教訓や参考になるものが得られるかもしれない。 All Aboutの最新調査では、日本の首都圏に住む20-49歳の未婚男性の7割以上、未婚女性の6割以上に交際相手がいないという結果になった。なかでも男女とも30代と40代に交際相手がいない人が集中している。調査の結果からは、交際相手がいない男性では年齢が上がるにつれて結婚願望が強くなり、とくに40歳を過ぎると顕著になる一方、女性は年齢が増すごとに逆に薄まり、とりわけ40歳を超えるとその傾向が強くなることも分かった。

 結婚をしない理由について、男子の1位は「経済的に豊かでない」、女子の1位は「結婚の必要性を感じない」だった。 また、日本のメディアによると結婚紹介所や婚活サイトを通じた結婚成功率が、50歳を過ぎるとわずか1.5%になるという。男女の年齢比率がアンバランスであることが原因と分析されている。

 中国の著名人においては一回り以上離れた「年の差婚」を成就させる事例も多々あるが、大多数の「売れ残り男子」は一発逆転を果たし得ないというのが実情なのだ。 結婚と幸福に因果関係はないし、必然性もない。ただ、老いていく前に現実を直視するのがベストのようだ。

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<筆 者> 蒋豊。1959年6月北京生まれ。88年に来日し、94年九州大学院卒。現在は在日華人向けの中国語紙「日本新華僑報」編集長で、「人民日報· 海外版」日本月刊編集長。中国の複数のテレビ局で特約ジャーナリストとしても活躍する