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日本の化学工場爆発事故はなぜ死者が少ない?

2015年 8月 18日9:25 提供:新華経済

 天津の大規模爆発事故について、中国紙·環境時報は、日本の化学工場爆発事故で死者が少ない理由について分析した。

 微信(ウェイシン)モーメンツ(朋友圏)に「日本の消防隊員は天津の爆発事故をどう見たか」を紹介する文章が投稿され、天津の事故現場の写真を見た日本の消防隊員の反応は、「あり得ない」が最も多かったと指摘しているが、日本でもこれまで複数の工場爆発事故は起きている。

 1959年に横浜で起きた「東洋化工爆発事故」。この事故では、TNT火薬の脱色精製試験中に操作ミスをして火災が発生し、室外にまで広がった火が約1.5トンのTNTに引火して大爆発を起こして3人が死亡、380人余りが負傷、半径2キロ以内の5116世帯が避難した。

 その後も、花火工場や化学工場などで数件の爆発事故が発生しているが、いずれも死者の数はかなり少なく、操作していた作業員以外に死者はほとんど出ていない。その理由は、70年代~80年代に世界各地で起きた重大事故を教訓に「安全な工場の建設」を強化してきたからで、従業員の安全意識を高める教育が最も大切であることに早くから気付いていたからだと記事は指摘している。