外交部の汪文斌報道官は5日の定例記者会見で、「パプアニューギニアによる中国製新型コロナウイルスワクチンの受け入れをオーストラリアが妨害していることに、中国は深刻な懸念と断固たる反対の意を表す。オーストラリアの行為は人道主義の基本精神に背いている」と述べました。

報道によりますと、オーストラリアはパプアニューギニアのコロナ対策指揮本部に複数の“顧問”職を入れることで、中国からのワクチン援助の承認をあらゆる手段を使って遅らせ、阻み、さらにはパプアニューギニア政府要人が中国製ワクチンの到着を出迎えることを阻止したということです。

これに対し、汪報道官は、「オーストラリアの一部の人間はワクチンを利用して政治的操作やいじめ、脅迫などを行っている。これは、パプアニューギニア国民の命と健康を無視し、世界の新型コロナ対策協力を甚だしく妨害する極めて無責任な行為である。中国はワクチン支援において、いかなる地政学的な目的も政治条件も付けていない」と述べました。（鵬、謙）