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中国人観光客、英国観光業に活力を注ぐ

2018年 8月 10日10:12 提供:新華網日本語

中国のモバイル決済が今年、英国の一部の店舗に導入されて以来、中国人観光客は英国で他国の観光客よりいっそう格安で便利なサービスや体験を享受できるようになった。一方、中国人観光客およびその消費力の大幅増に伴い、英国の観光業は中国人観光客の消費習慣に対応するため、絶え間なく変化している。

英国政府観光庁が2018年7月、公表したデータによると、2017年に英国を訪れた中国人観光客は前年比29%増の33万7千人に達し、過去最高を記録した。中国人観光客の消費額は前年比35%増の9億ドル(1ドル=約111円)以上となった。

観光客数と消費額の大幅増を受け、英国政府観光庁は中国を世界の最も価値ある観光客供給源と位置づけ、中国のモバイル決済を受け入れる英国の店舗もますます多くなっている。英国の老舗ハウス・オブ・フレーザーをはじめ、大手百貨店グループや自由市場、飲食店、ヒースロー空港免税店、人気のあるアウトレットのビスタービレッジはいずれも支付宝(アリペイ)や微信支払を導入している。

決済方式の利便化は爆買いが目的であることを意味せず、中国観光客の観光消費理念は悄然と変わりつつある。

英国放送協会(BBC)の調査では、2015年以前に比べ、中国人観光客の買物への消費額は低下傾向にある一方、観光消費や観光体験への支出は増え続けている。

英国の旅行代理店、欧美嘉旅行社観光部の王瑞琪経理は、中国経済の発展に伴い、国民の収入が増え、視野が広がり、単なる買物を目的とする海外観光は下火になる一方、旅行を通じ、英国の歴史や伝統的な文化を感じたい人が多くなっていると語った。

英国でハイエンドツアーや「小衆遊」(画一的な観光コースではなくそれぞれの感性を共有する仲間の体験型観光)、例えばサファリツアー、キャッスル観光、乗馬体験観光、ワイン体験観光などは人気上昇中だと王経理は紹介する。

消費の変化を受け、英国観光業界は中国観光客へのサービスのレベルアップに努めている。英国で観光ガイドの資格を取得した陳珩氏は、中国語でのサービスの普及を強く感じており、中国語でサービスを提供する店舗やホテル、観光スポットは多くなり、言葉の障壁は少なくなっているとし、中国式の朝食やサービスを提供し、中国観光客の需要を満たすために八方手を尽くすホテルも多くなっていると語った。

観光市場の活発化は英国航空業の発展をけん引している。中国観光客を引き付けるため、英国は中国行きの直行便を週に約100便から50%増の150便に増加させる計画である。英国の航空会社や観光機構と中国の航空会社の提携は日々密接になっている。中国から英国への直行便は北京、上海、広州、重慶、長沙、青島、西安、武漢などの中国都市をカバーし、中国の観光客をロンドンやマンチェスター 、エディンバラなどの英国都市に送っている。

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