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開封古城の城壁の観光開発で物議

2015年 5月 6日16:00 提供:中国国際放送局日本語放送

 中国メディアの報道によると、悠久の歴史を有する河南省開封市にある古い城壁を、世界的な話題になろうと「空中庭園」方式の立体観光エリアを設ける開発計画が検討されているということだ。この計画はまだ草案にもなっていない検討段階ですが、地元の考古学会の物議を醸し出している。

 この「空中庭園」の開発計画は、河南大学河南文化観光研究院の程隧営院長が提案したもので、観光客が城壁のうえで、開封飲食文化博物館を見学したり、城壁からの街の眺めを楽しむなどの構想が盛り込まれている。

 古い城壁の観光区開発計画は、観光、飲食、娯楽、ショッピングを一体化した文化産業プロジェクトを目指し、地元の観光開発につながると期待されている。

 開封古城の城壁は、全長14.4キロあり、全国重点文物保護単位に指定され、中国で南京古城の城壁につぐ2番目に大きい古い城壁とされている。戦乱や黄河の氾濫を経験してきたこの城壁は、多くの王朝が修復を繰り返し、現在でも当時の規模と構造を保っている。現存の城壁の下には5つの城壁跡が残されており、考古学上貴重な価値があるとされている。