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グロービスの公開講座 経営人材のリーダーシップを検討

2018年 6月 8日18:21 編集者:王笑阳

 「どうやって部下から認めてもらうか?」「部下にやる気を出させるためのなにかいい方法があるか?」「どうやってチームメンバー一人一人の強みを発揮するのか?」……。先日開かれたグロービスの公開講座は、リーダーシップについての様々な議論で盛り上がった。趙麗華講師の指導で、上海の企業の若い人事マネージャーたちは自分が抱えている管理に関する問題を交流し合い、「リーダーシップ」の概念を再定義して問題の解決方法を見つけていた。

趙麗華講師の指導で話し合う参加者たち

理想的なリーダーの持つ資質について考える

 この公開講座は6月7日、グロービス(上海)が「未来経営管理人材のリーダーシップ」をテーマに、上海の歌斐中心で行ったものだ。この講座では事例を中心に、講師と参加者が議論することを通じて自分の短所と他人の長所を見つけ、実用的な知識と経験を手に入れる教育法を用いる。このような事例研究を中心とする教育方法は、ハーバード大学が起源とされている。

 今回の公開講座で講師を務めたのは、グロービス上海の代表取締役兼総経理の趙麗華氏である。グロービス(GLOBIS)は、日本最大のビジネススクールであり、趙氏は東京大学教育学研究科で教育心理学修士号を取得、フランスのニース大学で工商管理学博士号を取得した。2010年前後、中国は輸出依存の経済発展から内需による経済発展、つまり「工場」から「市場」へと転換した。その中で中国における多国籍企業にとっての現地経営人材育成という戦略は新しい段階に入り、ただのスローガンから優先順位の高い経営課題となった。中国人を招いて中高層管理職に就かせる多国籍企業が増えてゆき、それをきっかけとしてグロービスは中国に進出、上海に会社を設立した。

グロービス上海の代表取締役兼総経理、趙麗華氏

 2011年に中国進出して以来、グロービス上海は「中国企業の海外進出、海外企業の中国進出の援助(帮助中国企业走向世界,帮助海外企业立足中国)」という使命に従って、中国における日系企業など多国籍企業の経営人材育成事業に力を入れている。花王、資生堂などの日系企業以外には、これまで上汽集団、菜鳥網絡科技などの中国企業、またはベンツ、メルク·アンド·カンパニーなど欧米系の企業と提携関係を構築し、企業それぞれの特徴に応じて異なる人材育成ソリューションを提供してきた。

 さらにこの二、三年間、グロービスは中国市場に応じた様々なクラスの種類や形態を提供するようになっており、セミナーや公開講座のほか、オンラインカリキュラムも提供し始めた。小説やニュースや大学教授による講義が聞ける「喜馬拉雅FM(ヒマラヤ)」というアプリなどと協力し、オンライン動画やオーディオブックなどでMBA基礎科目の知識を教える。このような手軽で面白い方法を通じて、グロービス上海は中国の経営人材育成事業をサポートし、社会に貢献することを希望している。