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第二十五回 日本の暴走族、ストレスを解消するためか?
2006年 7月 20日13:17 / 提供:

曹 俊

 

この前、日本の暴走族について、いろいろな報道を見た。どれほど気が狂ったように振る舞っているかが書かれていた。それによると、日本の暴走族は20歳前後の若者で、夜、静かな街に出かけて、オートバイのゴーゴーという音が町中に響くそうだ。人は、避ける以外に方法はない。日本の友人も「夜、日本の街を歩かないでね。特に女性一人で」と話していたこともある。それを聞くと、ちょっと恐い感じがする。

 

今回、日本へ行ったとき、この暴走族をこの目で見た。

 

箱根・大涌谷への道すがら、ちょうど週末の午後で、高速道路の料金所で待っている時、料金所を通るために、多くの車は列に並んでいた。突然、1列のバイクの集団が、料金所の前に止まって、メンバーを待っているところだという。カウボーイのような格好をして、皺がはっきりと顔に出ていた。見たとたん、「あ!」と暴走族と分かった。でも、暴走族は20歳前後の若者ではないのか?今見たのはちょっと年配の人だろうか?もしかしたら、昔の暴走族ではないか?そのとき、どきどきして何も考えず、「早くここを離れたほうがいい」と思った。幸いなことに、運転手はすぐ、そこから去った。

 

我々が大涌谷から戻った時、日が暮れて、小雨が降っていた。皆が車で、黒玉子(一個食べたら、7年間寿命が延びると言われる)を食べられずに後悔しているとき、ゴーゴーという音が伝わってきた。顔を上げると、バイクの集団が前からやって来た。その様子をよく見る間もなく、過ぎていった。たぶん、さっき見たバイク集団だろうか。しかし、何もせずに去っていった。

 

もともと、私達に何かするかと思ったが、何もせずに、走っているだけで、その音、そのスピードを楽しんでいるようだ。平日、生活の中の大きなストレスと関係しているのだろうか?騒音を出してバイクを走らせることで、自分のストレスを解消し、明日からの生活を続かせるのではないかと思った。もし、暴走族がそのようなものであれば、恐くないのだが。