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矢野加奈子
上海には5年前から年に一度の割合で訪れていた。その頃は、まさか自分が住むことになるとは思わず、外国として食べ物や雑然とした町並みを楽しんでいた。
最初のうちの上海では一般家庭に泊めてもらっていたが、そこの家は5階建ての4階でシャワーがほとんど使えなかった。というのも、その頃までの中国の一般家庭のマンションでは、水は下から上に汲み上げていたので、上の階に行くほど水圧が低かったのだ。その上給湯器の性能の問題もあり、とても冬に入れるシャワーではなかった。けれど上海の人いわく、家にシャワーが付いているだけですばらしく、そこのマンションだって市内ではとても新しい内だと。確かに良く見渡してみると、きれいな高層オフィスビルはたくさん建っていても、住居用の新しいビルはほとんど見当たらなかった。
また4年前に知人に教えてもらったところによると、日本食レストランは上海で2軒だけで、日本人や日本で生活をした事のある上海人に大流行だった。さらにちょっと前まではコーヒーを飲むところもなく、ホテルで飲んでも豆が湿気た感じで少しもおいしくなかったのに、3年程前からスターバックスなんかもちらほら出始め、今では至るところに価格や雰囲気がさまざまなカフェショップが見られる。
そんな上海だったのに、縁あって2003年10月から3ヶ月近く住んでみて、便利で安くて快適な(ちょっときちゃない部分はあるが、、、)環境に驚きの連続だ。上海の街に活気があるのは変わらないが、明らかにさらに外人が増え(特に日本人)、日本食レストラン、日本食材スーパー、コーヒーショップ、外人用マンションがたくさんできた。100M3以上もあるきれいな外人用マンション、ワンメーター¥150で乗れるタクシー、¥2000で刺し身やお寿司も含んだ日本食の食べ飲み放題のお店、¥10000ぐらいで一か月働いてくれるお手伝いさん、などなど日本では考えられない生活が、日本の普通のお給料でできる。
今、上海は住居用マンションの建設ラッシュ。また、どんどん外資系企業が進出し、大規模展覧会、見本市が毎日のように開催され、今後も国際都市としてますます発展しようとしている元気がある。少し前まで、グローバルマインドをもった上海人はほんの一部だったが、外資の急増、経済の活性化で人の意識も変わっている。それがサービスにも表れ、外人である私達の生活もしやすくなり、“安い““おいしい“以外にも“楽しめる”が加わり魅力的な街になったと思う。
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