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第十三回 上海の交通事情
2003 -11 - 17   14:39

                                筧秀敏

  出張ペースで上海を訪れていた頃は、どこへ移動するにも社用車かタクシーを利用していたため、上海の交通事情はさほど気に留めていなかった。ただただ、いつも渋滞していて、時計を気にしながらシートに腰を下ろしているしかないことにイライラしていた。

 それが1年前から上海駐在になり、自分の足で上海の街を歩くことが多くなって、いろいろ気付くことが増えた。まず、あのクラクションの音にはビックリする。鳴らす必要のないところでもずっと鳴らしつづける。日本で自分が運転しているときにクラクションを鳴らすのはどんなときだろうかと考えるが、ほとんど鳴らしたことがない。信号が赤で停車してから、青になっても前の車が発車しないときに鳴らすぐらいだろう。それも軽く一回・・・。ただ、習慣とは恐ろしいもので、今ではそのクラクションの音にもなれてしまい、それほど気にならなくなった。

 しかし、日本との交通ルールの違いからくる危険性には慣れることができない。自分の目の前の信号が青であれば、直進だけでなくどんどん曲がってくるからこわい。歩行者優先の日本と、車優先の上海との大きな相違点だ。車が全て曲がってしまうのを待っていると、いつのまにか信号が赤に変わってしまっていて結局道を渡れなかったことさえある。まあ、無理して渡ろうとして事故に遭うよりましだが・・・。最近は大きな道路の交差点では、交通整理をする人が旗を持って立っているので、信号無視する車は減ってはいるが、まだまだ安心できない。また、歩行者にとって、どこで信号待ちすればいいのかよくわからない。自転車の通行路を越えていいのか、その手前で待っていなければならないのか。それで何度か交通整理のおじさんに、ピー―ッと笛をふかれてしまった。あれはとても悪いことをしているようで心臓に悪い。

 しかし上海の交通マナーは、この1年でずいぶんよくなったと思う。以前は横断歩道で待ってる人なんかいなかったんだから。自家用車が増えて,運転の危なっかしい人もいるが、その分周りが気をつけるので、今後もっとマナーが守られるようになるだろう。事故後の処理も少しずつよくなっているし、「酒後不開車」に関しては、日本よりしっかり守られているような気がする。 これからさらに交通事情がよくなることを期待したい。

 
 
 

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