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「上海市内のSARS感染者は現在のところ2人のみ」4月25日のWHOによるこの正式発表を耳にしたとき、それまでの緊張感が一挙に緩んだ。この報道をどれほど心待ちにしていたことか??。その前日は、発表が延期されると知り、こりゃやばい!と正直思ったものだ。北京の二の舞になるんじゃないかと???。
ただ、この喜びも束の間、すぐさま日本のニュースをみると、報道されている感染者の人数は同じものの、日本のニュースと上海のニュースの報道のニュアンスが全く違う。上海のニュースでは、上海は安全だから安心していい、ということを強調しているのに対し、日本のニュースでは、今後感染が広がる可能性が高いから要注意!という報道であった。「おいおい、随分ニュアンスが違うぞ!」
この時ほど、中国人の楽観的思考と日本人の悲観的思考の相違を痛感したことは初めてだ。どちらがいいとは言えない、つまり「お国柄」の違いなのだ。とりあえずは透明な報道がされている上海は、首都北京にいるより安心だ。上海政府も上海市民と力を合わせてSARS撲滅をめざして取り組んでいる。多くの日本人が帰国する中、まだ上海にいる小生、上海市民と共にSARS感染を封じこめたいと思っている。
(村山一彦)
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