ここ数年の暖冬が原因で、この冬も上海では「軽くて薄い」がファッションの主流となっている。
冬物は色が濃くて、重厚な感じというイメージはすっかりなくなった。空調の普及もあるが、基本的には暖冬で、防寒機能が少し劣っても冬物として耐えられるためとしている。
ウール素材も「薄さ」が決め手となっている。上海の三毛公司が提案している純毛テキスタイルも、従来の冬物素材としてのイメージを一新するものであった。さらに婦人服売り場では半袖のスーツも提案され、季節感がなくなってきている。
皮革衣料でも同じ流れにある。シャツやチョッキが作れるほど薄く、しかも柔らかいレザーが開発されている。以前のように黒や茶色だけでなく、いろんな色が表現できるようになった。それに花柄を刺繍したり、背中を露わにした衣料などデザインも工夫されているのが特徴だ。
(作者:章坤良)
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