安徽省黄山市計画委員会から得た情報によれば、今年を皮切りに、安徽省は
新安江流域に対する総合的処理にふみ切る予定だ。

  新安江は安徽省域内にある流域面積が６６４５平方キロ。新安江は黄山市を
通り抜け、黄山−千島湖−杭州を結ぶゴールデン観光コースとして、「山水画
廊」と賞賛されている。新安江は山岳地帯の河川の典型として、その流域で降
水が多く、降水量も集中。新安江の上流は長期にわたって大規模コントロール
ダムが不備の結果、山津波が突発すると災害を招くに違いない。一方で、沿岸
の住民と飲食業の業主はかってにゴミをぶちまけたり汚水を排出したりして、
ホテル、工場なども直接汚水を新安江に排出する結果、新安江の自然美景が厳
しく破壊されてきた。

  安徽省は新安江流域総合処理を重点として定義し、今年を皮切りに続々と１
５億元を注ぎ込み一連の重点プロジェクトを建設する予定。うち、投資額８．
６億元の月潭水利中枢工事を建設し、新安江の源にある安徽省休安県六股尖で
立ち上がるという。ダム建設完了後、新安江の下流にある地域は百年ぶりの洪
水と山津波の突発に対応できるようになる。

  安徽省は３．８億元でシ県から千島湖までの７２キロの観光用道路を修築す
る。新安江沿岸の植生を上手に保護するのが狙い。

  今年、黄山市は１．５億元で大型汚水処理場とゴミ処理場を１ヵ所ずつ建設
する。黄山風致地区も３．６億元で燃料構造をディーゼル油、石油から液化天
然ガスと電力へ転換、ゴミと汚水処理施設を増設するなど。