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歴史
2006 -9 - 6   13:34

 上海が歴史に登場するのは北宋時代(11 世紀)のことだが、当時の中心は松江や青浦など西側にあり、現在の中心である黄浦江西岸は小さな漁村でしかなかった。同エリアに上海の中心が移るのは明代(15世紀)初期のこと。水害に苦しんでいた揚子江下流の治水対策として黄浦江の河幅拡張工事が行われたことで、大型船が直接入れる大きな港へと変貌し、江南地区の物流拠点に成長した。明代後期になると倭冦がたびたび上海を襲うようになり、これを防ぐ目的で嘉靖32年(1553)に全長9 里の城壁が築かれた。城壁の内側は上海県城と呼ばれ、現在も豫園や城隍廟など当時の名残が残っている。道光22年(1842)、アヘン戦争に破れた清はイギリスとの間に南京条約を結び、上海を含む5つの港を開港させられる(上海の開港は1843年11月17日)。1845 年にはイギリスが第一次土地章程により、清朝政府の力が及ばない外国人居留区“租界” を設置。続いてフランスやアメリカが租界を設置、西洋建築が次々と建築され、城壁の内側のみが中国人居留区とされた。上海はアジア屈指の国際都市・金融中心へと発展する一方で“魔都” とも呼ばれ、マフィアや各国の諜報機関が暗躍。1921 年には中国共産党が上海で結成し、フランス租界の中で第一回全国大会が開かれた。その後日本による占領や第二次大戦、国内戦などを経て1949 年には上海市人民政府が成立。1990年代になると改革・解放政策の中心地として発展をはじめ、浦東は中国最初の金融貿易区に指定される。高層ビル、タワー、高級マンションなどが次々に建設され、世界でも有数の近未来的都市として、今も急速に発展を続けている。

 
 
 

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