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日本の外務省高官への特別取材:麻生首相の「中国観」全解読
2008 -11 - 4 14:58

  29日、麻生首相の中国訪問の同行員の外務省高官は29日、「第一財経日報」の取材を受け、麻生氏の新対中外交の理念を説明した。 

  実際的に協力

  同高官は、麻生首相は実業家出身の政治家で、中国の指導者と同じように実際的で、ほとんど空論を口にしない。特別な発想を持っており、これは中央テレビの取材を受けた時、言及した。日中「友好」は目標ではなくて、手段だ。本当の趣旨は「友好」を通じて、両国政府と国民に実際的な利益を獲得することである。このため、麻生首相は講演の中で、「代々、友好的に続けていこう」と言わず、日中両国関係の未来は、代々の人たちの絶えまない努力が必要であり、そうしてこそ本当の友好ができるとした。

  麻生首相の「中国観」について、同高官は、麻生首相は絶え間なく発展し壮大になっている中国は、日本にとって脅威ではなく、発展のチャンスであり重要な協力すべき力とずっと認めている。東シナ海のガス田について、同高官は、麻生首相と温首相の会見で、すでに双方の協力開発問題の条約についての意見に署名したことを明らかにした。「これはとても重要な信号であり、中国政府と日本政府とも、両国間のある種の対立や競争する意識を放棄すること表しており、戦略的互恵関係を作り上げようという願望が強い」と言う。同高官は、東シナ海ガス田をきっかけに、日中両国はエネルギー協力を通じて、将来のアジアと世界のエネルギーの安全を維持することについて、共同の作用を発揮するとした。

 相互の信用と協力

  麻生首相の今回の中国訪問は、世界金融危機の背景で行われた。どのように中国政府と協力して、共に今回の金融危機に対応することは、両国政府の目前の最も重要な課題である。

 同高官は、麻生首相は、日本と中国はアメリカ国債の最大の所有者であり、ドルの為替レートの変動が日中両国の経済と金融に影響し、そのため両国間の協力を強化し、世界金融市場の安定と日中両国の経済的繁栄と発展を維持する。日中間の経済・貿易協力の拡大は、非常に重要な意義を持っている。「現在、麻生首相と温首相は同じように最も配慮していることは、どのようにアジア地域の金融を安定的に改善できるかという問題である」。同高官は、麻生首相は温首相に対し「もし何かあったら、直接電話をする」と言い、温氏も賛同した。これで中日両国の指導者間の信用関係も生まれたという。

  実は、麻生首相が首相になることについて、中国の世論は一つの憂慮を持っていた。それは、今年5月に、胡主席と当時の福田首相が署名した共同声明と協力プロジェクトの締結が、麻生首相によって変化するのかどうかという点である。麻生首相は人民大会堂で挨拶した際、日中両国は「永遠の隣国」であり、日中両国の発展のため、より活力のある開放的なアジアのため、私は日本国の総理大臣として、胡主席、温首相と共に、自分のすべての情熱と智恵を傾けると決心した、と話した。

 同高官は、この話は、麻生首相が真心を持って全力で日中両国の関係を促進し、またアジア地域の繁栄と発展を推進することを表したことだ、と説明した。このため、上述した日中両国の政治コミュニケと関係する協力プロジェクトは、麻生内閣によっても変化せず、より着実に発展できるという。同高官は、胡主席自ら推進するこれらの協力プロジェクトは、日本政府にとっても十分重要な意味があり、変化することはないという。

 今回はアジア欧州首脳会議での中国訪問だが、麻生首相について言えば、中国の麻生首相に対する重視を十分感じさせたのである。同高官は、アジアと欧州の40カ国の指導者が北京に集まるという状況の中で、中国国家主席と総理が会見し、また胡主席が記念パーティーにも陪席した。これは中国政府の日中関係への重視の表明だけではなく、同時に麻生氏個人への特別待遇である。日中関係は、より新たな段階にアップした。北京は、麻生首相に対中外校の新たな面を見せたのである。

                             

(記者:徐静波 訳:兪静斐)

 
 
 

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