評論文・葉開
先週の週末、安倍首相は厳しい状況下に追い込まれていた。首相に就任して十ヶ月目にして国会で大きな失敗をしたことで日本政府を奮い立たせた。民衆は今週に入って安倍首相が孤独に死守を貫くか、退陣するのかを見守っている。
元首相の小泉氏は全政治力を郵政民営化等の経済改革促進に当てたことで、民衆の心を掴み、一切を投げ捨ててまで2005年度の国会を解散させ、再び選挙に打って出て圧倒的勝利を収めた。これも安倍氏が順調に次の総理に就任したことに大きな一役を買っているのである。
またこの度、安倍首相は養老年金等の様々な経済スキャンダルによって、執政連盟の参議院議席の過半数以下もの支持を失うこととなった。安倍首相は依然として執政の継続、教育改革の堅持、憲法改正等の改革方針を訴えるも、だが今の日本政界では静かに「安倍首相後退」と言う言葉がささやかれるようになり、それは二年前の「小泉首相後退」との時と同じである。
しかし安倍首相でなければ後任は誰となるのか、麻生太郎氏か?麻生氏も周辺国家から批判を浴びている者の一人で、彼は果たしてどのようにして戦争の歴史と向き合うのか。我々はもしかすると安倍首相の時と同じような結果を見ることになるだろう、結局のところ彼も小泉元首相の影の姿で、何ら同じなのである。
(翻訳:呉 恵伊)
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