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上海紙、日系携帯電話、なぜ中国で失敗の運命になったか
2006 -11 - 27 9:22

 『上海証券報』の記事によると、NECが2G携帯電話の販売を中国市場から撤退すると発表してから、日系携帯は中国市場でほとんど全線崩れる境地に陥っている。現在、ただ京セラが中国市場で営業を維持している。

 日系携帯の中国市場で崩れた過程は次のとおり。2005年の初め、東芝が南京の普天通信股フェン有限公司との携帯電話合弁会社から資金を引いてから合弁会社は全面的に従来の本業を停止した。2005年の末、松下が日本以外の市場へのGSM携帯の生産と販売を停止し、1400人の従業員をリストラしてフィリピンとイギリスの携帯工場とアメリカにある研究開発センターを廃業させた。2006年の初め、ヨーロッパー市場が撤退してフランス西部にある研究開発センターを畳んでから三菱は中国からも撤退して日本市場に戻った。2006年の末、中国の3Gの進展がNECとその他のメーカーの予想したように順調に進まなかったため、2.5G市場で損益がひどいNEC社は大量の資金投資意欲をなくして中国市場から撤退すると発表したのである。  

 日本のCDMAの筆頭である京セラ社が数年前に発売した携帯はCDMA機能において中国で数回も「一位」の称号を獲得しているが、価格が高すぎて機能が「過剰」なため、中国の消費者にあまり人気がない。

  日系携帯が中国市場で失敗した原因に関してはいろいろな分析がでている。市場から見ると、日系携帯が普遍的にミドル・ハイエンド市場を狙うのに対してノキア、モトローラなどはすでに価格が数百元しかしないロウエンド市場に重点を変えて、値下げで競争している。次に、日系携帯メーカーはプロバイダーに携帯の端末販売を任せてプロバイダーの要求どおりに生産にだけ注力していることになれている。しかし、中国の携帯市場ではプロバイダーが絶対的に主導する運営方式では通じない。製造にだけ注力して市場をおろそかにしたことが、日系携帯メーカーの経営での「致命傷」だったのである。しかしもっと深い原因は「文化」の差異にある。日系携帯メーカーの高層管理層に中国市場に精通する本土のマネージャーがなかったため、市場反応が遅く、本土化が進まなかったのであるとアナリストは分析している。

 
 
 

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