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安倍氏の中韓訪問は、本当に「周囲の氷を打ち破った旅」だったのか(2)
2006 -11 - 12 16:21

  日本のメディアの称賛する声の中に異なる分析があるか?日本のメディアは安倍氏の今回の訪問に対する報道は、何か以前に比べて異なる特徴があるのか?

  日本の在野政党と主なメディアは、今回の安倍氏の中韓訪問に対していずれも歓迎の態度を持っている。日本の3大紙の一つである「朝日新聞」が9日?10日の2日間に行った世論調査によると、83%の人は、安倍氏の今回の訪問に対して賞賛を表した。中日関係、日韓関係が訪問によって改善されると思う人は、調査者総計の57%、56%を占めた。中日関係の改善に対する肯定の見方は、日韓関係を少し超えたという。財界三団体の「日本経済団体連合会」「経済同友会」と「日本商工会議所」の責任者は、それぞれ演説をした。中日指導者が政治と経済の両輪を強く動かすことに賛成し、中日関係をもっと高い段階に推し進めることに対して「安心」と感じている。

  もちろん、喝采の声の中で不調和音も伝えたところがある。「産経新聞」は、安倍氏が靖国神社参拝を止めていない証拠として、日中両国は「対等な、普通の国家関係」に向かって一歩踏み出したとしている。「タカ派」とされる評論家の中西輝政氏などは、安倍氏の今回の訪問は、日本の「戦略的外交方針の成功」で、小泉氏の靖国神社参拝を堅持した結果だと強調した。しかし、圧倒的多数のアナリストは、今回の訪問は、安倍氏が勇敢に大きな変化を表明し、中国の大国の心で胸襟を開いた結果だとしている。

  第一、日本の世論では、靖国神社参拝についての問題をめぐって鋭い対立があるため、中国の態度もしっかりしていて、安倍氏は最後には、国家の利益を重視し、参拝問題を「あいまいにする」という選択に作り出した。これは肯定に値するものだ。

  第二、安倍氏が小泉氏の靖国神社参拝を見習ってますます困難になっていると、中国は確信して、正式な訪問の儀礼によって高レベルの接待をした。特に胡錦涛氏、呉邦国氏、温家宝氏ら3人の指導者は、中央委員会総会を開いた1日目に、会見を手配し、中国側の中日関係改善に対する決心を明らかに示した。このことも安倍氏が再び参拝するという心理を抑制させた。

(作者:呉寄南  実習編集:周生傑)

 
 
 

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