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上海万博湖南館が、「都市の桃源郷」を心を込めて作り上げ(写真集)
2009 -5 - 26 10:00

湖南館・「桃源郷・湘都(Xanadu)」

湖南館・「桃源郷・湘都(Xanadu)」

ゾーン1:自然を手本にするゾーン

ゾーン1:自然を手本にするゾーン

 上海万博湖南館のテーマとデザイン案が、このほど最終的に決定した。湖南館は「桃源郷・湘都(Xanadu)」と名づけられ、展示面積が600平方メートル、出展テーマが「都市の桃の花の源」だ。長株潭都市群(長沙、株洲、湘潭)の「省エネ型と環境に優しいタイプ」社会試験区を背景にして展示し、未来の自然、エコ新型都市の構想を打ち出す。

 湖南館は自然を手本にするゾーン、湖南イメージの廊下ゾーン、想像のスペースゾーンという三つのゾーンに分けられる。

 自然を手本にするゾーンに入ると、陶淵明が書いた「ユートピア」に入ったような感じだ。滝のカーテンの入口を通り、足元の渓流に沿って行き、側に様々な草や花がある。渓流の中で魚が行ったり来たりして、波が起伏している。人間と自然の距離を近づかせる。

 湖南イメージの廊下ゾーンで足を止めると、歴史が絵巻に変わる。蔡倫の紙で人間の絵卷を開け、懐素の墨が恒久の流動の美となり、周敦頤の清い蓮花、瀋従文が書いた『辺城』の水、賀緑汀の『牧童短笛』が斉白石の達筆によって、湖南の社会自然保護都市への検討と追求を示す。

 湖南人の目で見た未来都市はどういう形か?思い切ったスペースゾーンに入ると、来館者は、電子壁画などマルチメディアで、現場で書いたり交流したりすることができる。来館者は、ハイテクの絵筆またはショートメッセージでの発信によって、リアルタイムで幅12メートルの電子壁面に投影し、画面が次々に変わり、屋上に昇って、人間の未来都市への想像を見せる。

ゾーン1のイメージ

ゾーン1のイメージ

湖南イメージの廊下

湖南イメージの廊下

想像のスペースゾーン

想像のスペースゾーン

 注:

 陶淵明(365年(興寧3年)- 427年(元嘉3年)11月)は、中国魏晋南北朝時代、東晋末から南朝宋の文学者。潯陽柴桑(現江西省九江市)の人。「隠逸詩人」「田園詩人」と呼ばれる。作品は『桃花源記』、『帰去来』など。

 蔡倫(61年?121年)は、中国後漢代の宦官。桂陽(現在の湖南省?州市)生まれ。製紙法を改良し、実用的な紙の製造普及に多大な貢献をした人物として知られている。

 懐素(725年- 785年)は中国・唐代の書道家・僧。長沙(湖南省、一説には零陵)出身。苦筍帖その作風は狂草と呼ばれる草書のなかでも奔放な書体を得意とし、張旭とは「顛張醉素」と並称され名を斉しくし、後世に多大な影響を与えた。主な作品:「自叙帖」「苦筍帖」「食魚帖」「聖母帖」「論書帖」「大草千文」「小草千文」(『千字文』)。

 周敦頤(1017年-1073年)は北宋の儒学者。現在の湖南省に位置する道州営道の出身。宋学の祖として、南宋の朱熹によって評価された。生前はさほど注目されなかったが、朱熹が展開した道統論において、孔子、孟子の延長上に周敦頤を置いたことから、儒学史において重要な地位を与えられた。著書は『太極図説』、『通書』。

 瀋従文(1902年-1988年)は現代著名な作家、歴史文物研究家。湖南鳳凰県生まれ。作品は『蜜柑』『雨後』『旅館』『一人の母親』『辺城』『旧夢』など。

 賀緑汀(1903年7月20日 - 1999年4月27日)は中国の作曲家、音楽理論家、教育家。湖南省邵東県出身。作品はピアノ独奏曲『牧童短笛』『揺籃曲』、歌曲『遊撃隊歌』など。

(編集:曹 俊)

 
 
 

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