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上海世博は必ず「率先者」となる−−堺屋太一のインタビュー
2009 -1 - 23 11:10
 73歳の堺屋太一さんは日本の有名な作家、経済評論家だけではなく、「世界博覧会の専門家」である。1970年大阪世界博覧会の際、堺屋さんが博覧会の企画に参画した。1990年大阪で開催した花と緑の世界博覧会において、ある企業館のプロデューサーを担当。1992年スぺインセビリア世界博覧会の「日本館」のプロデュースを担当。また、上海世界博覧会を申請時の顧問を担当した。今回、堺屋さんは2010年上海博覧会の「日本産業館」の総合プロデューサーである。

 上海世界博覧会について、「敷地面積から見ると、上海世博会の大きさは日本の愛知世界博覧会の二倍となる。愛知世界博覧会を開催したところは山林が多いため、実際の展示面積からすると、上海博覧会の大きさは愛知博覧会の4倍となる。1970年大阪世界博覧会の観覧人数は6,422万人に達し、上海世界博覧会の観覧人数は7,000人に達するとの見込みである。私はきっと1億人を超えると思う。規模にしても内容にしても、上海世界博覧会は必ずその名に恥じない盛典になる。」と堺屋さんは楽観的に見ている。

 「現在の金融危機は世界博覧会に大きな打撃を与えると思わない。今、中国が直面している景気後退は、日本、韓国、東南アジア諸国がすでにそれぞれ1965年、1983年、1997年に経験し、また1年後経済の回復を実現した。中国もきっと金融危機を打ち勝つ。歴史から見ると、経済不況の1929年に世界大恐慌が起きたが、1932年のシカゴ世界博覧会は大成功になった。上海博覧会はきっと内需を拡大、消費を刺激する率先者になる。1970年の大阪世界博覧会をきっかけに、カジュアルウェアが人気になり、ファーストフード店が普及した。2010年の上海世界博覧会に新しい消費ブームが出てくる。」

 「日本産業館」に関する話をすると、堺屋さんは「一年をかけて、調査研究を行ったが、私は日本産業館の展覧会館によって新概念、新技術、新美学という新しいコンセプトを表現したいと思っている。まず、リサイクルであるが、日本産業館は上海江南造船工場の古い工場の建物を利用することとしており環境を重視する時代感に相応しい。これまでの世博会は当時の技術と哲学を誇示したが、今やリサイクルがエネルギー節約時代の象徴である。」

 「次は空間である。入館から待つ場所、主題展示空間、主要展覧区まで、魅力いっぱい、大きさの違う空間を作り出すことで、観衆にどこでもリズム感を感じさせる。第三は動線である。日本産業館は3分間ごとに変わるので、観衆も動線に従って規律的に移動する。」

 「館内では飲食とショッピングの空間を別に設置しているが、高級日本レストランと新型の日本の庭もある。レストランに来るお客さんは快適な雰囲気で日本料理を味わうことができる。ショッピング空間では、未来の郵便局への構想を演繹し、即ち、人々は通信技術の高度発達社会でどう交流するのか。これも新課題への探索である。」

 上海世博会の日本産業館は日本唯一の民間企業が出資し建設する展覧館である。「我々は日本企業をがっかりさせない、中国人観客の期待に背かない」と堺屋さんは自信満々で語った。

(日本産業館ネットより)

 
 
 

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