温家宝首相は５日午後、特別機でモスクワに到着し、ロシア公式訪問を開始した。 　

　現地時間午後５時３０分、温首相の特別機がブヌノボ空港に着陸した。ロシアのロシュコフ外務次官、ラゾフ駐中国ロシア大使は空港へ出迎えに行った。呉儀副首相などの同行者、劉古昌駐ロシア中国大使などの大使館のスタッフ、中国機関、華僑、留学生代表なども空港へ出迎えに行った。ロシア側は空港で歓迎式を開催した。

 　温首相は空港で書面講話をし、「近年、プーチン大統領の指導で、ロシアの社会は安定し、経済は成長し、国民生活水準は大きく向上し、国際や地域問題についてますます重要な役割を果たしている。善隣、友人、パートナーとして、私たちはロシア人民が上げた実績に心から喜んでいる」と述べた。

　温首相は「中ロ戦略パートナーシップは健全かつ安定的発展を持続し、未曾有のハイレベルに届いた。中ロ国家年が呼び水役となり、中ロ両国はハイレベルで頻繁に往来し、諸分野における実務的な協力は広がり、深まり、国際問題について密接な戦略提携を保っている。中ロ関係の急速な発展は両国民に巨大な実利をもたらし、地域や世界の平和や安定に貢献している」と指摘した。 　

　温首相はまた、「中国政府は対ロ関係をかなり重視する。今回の訪ロはロシア指導者と中ロ戦略パートナーシップ後押し、諸分野における実務的な協力について意見を交わす。私はプーチン大統領と会見し、ズプコフ首相と第１２回定期会見を行い、共に中国年閉幕式などに出席する」と述べた。