東南アジア各国の輸出競争力は、産業が重なる中国の人民元との相対的な強弱で決まる傾向ありタイ・バーツ、フィリッピン・ペソ 対ドルで人民元の上昇以上に上昇している通貨。
マレーシア・リンギット、シンガポール・ドル ドルに対し上昇しているが、人民元と同程度。インドネシア・ルピア 比較的通貨安だが、同国の外資規制が強化されている。ベトナム・ドン 対ドルで割安、対人民元でも安くなっている。 ベトナムは輸出振興を最優先し、ドン安に誘導する通貨政策、経常収支は赤字が続き、ドン安を維持しないと国内輸出産業への影響が大きい。 タイではバーツ高のため競争力低下で、家電や繊維など労働集約型の輸出企業に打撃。
ナイキの靴委託先 タイ(ユニオン・フットウエア)からベトナムへ、ユニオンの5工場閉鎖、4500人解雇。 ナイキ、アデイタスの衣類委託先 タイ(タイシン・サウスイーストアジア)からベトナムへ、タイシン 工場閉鎖、5000人解雇 タイ・バーツ高であるが、加工食品では競合する中国製品の安全性に対する不信感が広がり、米国や日本が冷凍食品やソーセージ類、果汁飲料の調達先を中国からタイにシフト。
太田泰雄
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