中国科技部とＥＵ委員会研究総司が共同で発起した中国・ＥＵ科技年というイベントの発足式は１１日午前、ＥＵ本部所在地のブリュッセルで行われており、これは「連携革新、互恵両得」を主題とする同イベントの幕開けを示している。

 　活動のインタラクティブを増強、文化的融合を強調するために、当日行われた発足式でＥＵ委員会の科学調査担当委員のヤネス・ポトチュニック氏は中国語で、中国科技部副部長の呉忠沢氏は英語で分別して活動の開幕を宣した。

 　呉忠沢氏は中国・ＥＵ科技年は中国とＥＵの科学技術協力と交流史上、さらに中国とＥＵ関係史上の大事件で、中国とＥＵおよびそのメンバーとの科学技術協力と交流を全面的に強化、中国とＥＵの全面戦略パートナーシップを高めることができると指摘した。 　

　一方、ポトチュニック氏は同活動は双方の研究機構が研究と協力を行う紐帯と位置づけられ、双方の人員と知識の流動を強化、さらに政府研究プロジェクトに参与する可能性を高め、平等の技術交流を促進、とりわけ中小企業間の交流を促し、共通の興味ある研究プロジェクトの開発に役割を果たすように期待していると表明した。

　　即日から０７年９月まで双方が１年間で展覧会、フォーラム、学術シンポジウム、科学普及活動といった多様な形式のイベントを催し、開催地がＥＵ本部、ＥＵメンバー、中国首都の北京および地方の各省をカバーする。そして双方は重大科学技術協力プロジェクトの展開に着眼、科学と先進インフラ分野における協力を促進、科学技術企業間の技術譲渡、経済技術協力と投資を押し進めるという。 　

　中国代表団によれば、今年下半期、科技部は中国の華中、華東、東北、西南で４つの中国・ＥＵ科技協力シンポジウムを開催、中国の科学技術者と管理者にＥＵの科学技術政策、技術枠組計画、協力前途、具体的実施案を説明した。

　同イベントは中国科技部とＥＵ委員会が０５年５月、北京で開催された中国・ＥＵ科学技術戦略トップフォーラムで確定されたものだ。関連活動を順調に推進するために、中国科技部とＥＵ委員会研究総司が執行協議を締結した。