主要20カ国・地域金融サミット出席のためロンドンを訪問中のオバマ米大統領は1日、中国の胡錦濤国家主席と初めて会談した。2月の両国の外相会談で合意していた新たな「中米戦略経済対話」の初会合を今年夏にワシントンで開催することで合意。オバマ大統領が今年後半に中国を公式訪問することも決まった。
オバマ米大統領と握手する中国の胡錦濤国家主席
「戦略経済対話」では、戦略対話を戴秉国・中国国務委員とクリントン米国務長官、経済対話を王岐山・中国副首相とガイトナー米財務長官が担当。
一方、両首脳は世界経済の成長回復と金融危機の再発防止に向けて連携を深めることで合意。内外の需要を刺激するため持続的な財政出動が重要という認識でも一致した。
ロンドンで開催される主要20カ国・地域金融サミット
G20金融サミットに対し、中国側の今回の金融サミットへの5つの期待が発表された。
1、各側は前向きな態度で一致団結し、共通認識の達成に努め、双方の利益を追求し、市場と大衆の自信を引き起こす。
2、各国が自国の国情を踏まえて打ち出した景気刺激計画を引き続き推進し、マクロ経済政策での協調を強化する。
3、国際金融機関の改革において実質的進展を遂げ、特に新興市場と発展途上国の代表性と発言権を高め、そのために明確かつ目標のあるロードマップとタイムテーブルを策定する。
4、保護貿易主義を断固反対し、ドーハ?ラウンド交渉で全面的かつ均衡のとれた結果を得られるよう促し、特に発展途上国の貿易支援を強化する。
5、発展問題に関心を払い、特に金融危機に対応するための発展途上国への援助削減を回避する。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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