竹中平蔵慶応大教授(元総務相)は昨今、上海環球金融中心会議中心で上海の日本総領事館などが主催する講演会で、100年に一度といわれる世界金融危機に直面し、「ピンチをいかにチャンスに転換させるのか」と提起した。
上海環球金融中心会議中心で講演する竹中平蔵慶応大教授(元総務相)
竹中氏は、「世界金融危機と日中経済関係の行方」をテーマに講演。中国経済成長率が09年7%―8%に近いとの見通しを示しており、中国を含めたインド、ロシア、ブラジル、メキシコ、インドネシア6カ国のGDPは年内アメリカを上回ると予測した。
挨拶する在上海日本総領事館の横井裕総領事
日本経済について、竹中氏は、金融部門のバランスシートが諸外国に比べて健全であるにもかかわらず、経済のパフォーマンスは先進諸国で最悪になりつつあると指摘。
竹中氏は、日本には、技術・資金・人材があるからそれほど悲観する必要がないと強調。「今後、羽田空港の拡張や農産品の海外への売り込みの拡大などに力を入れれば・・・」とアドバイスした。
(章坤良 写真も) し
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