中国では今月はじめ、北京で19歳の女性が鳥インフルエンザに感染して死亡、17日には山東省27歳の女性が同じように感染して死亡した。また、17日には、山西省で2歳の女児が鳥インフルエンザに感染し、治療を受けていることが確認され、19日、貴州省に住む16歳の男性が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、病院で治療中だと発表した。
インフルエンザの感染者を治療する死者ら=資料写真
これについて、専門家は「冬と春は、鳥インフルエンザが発生しやすい時期だ。間もなく春節を迎え、家禽類の取引や搬送が頻繁に行われているため、人が鳥インフルエンザに感染するリスクはさらに増している」と指摘した。
中国国家インフルエンザセンターの舒躍龍主任は19日、北京で記者のインタビューに答え、「現在の状況から見て、中国には大規模な鳥インフルエンザの人への感染はない。しかし、個別の感染はある可能性がある」と述べた。
舒主任は、「現在鳥インフルエンザの多発期であり、これが人への感染の主な原因となっている。衛生部門は監視を強化し、いち早く発見し、治療するようにするつもりだ」と強調した。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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