第4回両岸経済文化フォーラムは21日上海で台湾の国民党と中国共産党両党は、国際的な金融危機に共同で対応することで一致し閉幕した。フォーラムは両党間で06年に始まったが、国民党が与党になってからは初めて。
中国共産党中央政治局の常務委員で全国政治協商会議の賈慶林議長は20日フォーラムの席上で、「両岸は発展の得がたい機会を得て、経済交流と協力を深めていく必要がある」と語った。
呉伯雄主席と握手する賈慶林議長
賈議長はまた「大陸と台湾は歴史的なチャンスをつかんで、両岸同胞の希望に即して、双方の交流を拡大していくべきだ。双方はともに国際金融危機の対応に取り組んでいかなければならない。世界の経済情勢がこれ以上悪化した場合、台湾が経済困難の改善を要求するなら、大陸は最大限の協力を行う」と明らかにした。今回のフォーラムは中国共産党中央台湾事務弁公室と中国国民党の関連機関が共催したもの。開会式には、全国政治協商会議の賈慶林議長、中国国民党呉伯雄主席と連戦名誉主席が出席し、挨拶した。
報告を行う呉伯雄主席
「両岸経済の交流と協力の拡大や深化」をテーマとした今回のフォーラムは二日間にわたって開かれ、金融やサービス業の協力の拡大、相互投資の促進、経済交流の制度化などをめぐって討議される。
演説する連戦名誉出席
中国共産党台湾事務弁公室の王毅主任は、この日フォーラムで、「台湾情勢が積極的な動きを見せ、両岸関係が改善の兆しが鮮明になっている中、今回のフォーラムの開催は、積極的な意義がある」と述べた。それに先立ち、賈議長は呉主席と連戦名誉主席とそれぞれ会談した。
上海の洋山港を訪れる中国国民党呉伯雄主席(左から二人目)
呉主席と会談した際、賈議長は「両岸同胞が手を携えて団結し、共産党と国民党が共に努力して、両岸関係の大いなる発展を推進し、両岸同胞の利益を図り、中華民族の振興を求めていくことを希望する」と述べた。
これに対して、呉伯雄主席は「両岸関係の平和発展の方向が確定すれば、必ず前進する。国民党は困難を克服する勇気を持っている」と語った。
上海の洋山港を訪れる中国国民党呉伯雄主席一行
連戦名誉主席と会談した際、賈議長は「今年、両岸関係は平和発展の軌道に乗った。両岸の双方はこの得がたいチャンスをつかみ、両岸関係の平和発展を推進していく必要がある」と強調した。
連戦名誉主席と握手する台湾事務弁公室の王毅主任(右から二人目)
これに対して、連戦名誉出席は「前の3回の両岸経済貿易文化フォーラムは、両岸同胞が家族のように親しむ雰囲気を作り出した。今回のフォーラムでは、各界の人々が意見を交換し、両岸関係の前向きな発展を推し進めていく」と述べた。
(編集:章坤良 写真:東方ネット)
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