ニュース 上海概観 生活情報 ビジネス情報 留学
 
トップページ>>ニュース>>メインニュース
 
中国、ソマリア沖海賊対策で軍艦3隻派遣を決定
2008 -12 - 21 15:50

 中国外交部の劉建超報道官は20日、中国政府が船舶保護のため、アデン湾やソマリア周辺海域に近日中に軍艦を派遣することを決めたと発表した。

001ec94a25c50ab821fd1e.jpg

 間もなくソマリア周辺海域に赴く中国南海艦隊の052C駆逐艦

  国連安全保障理事会の関連決議によると、中国の軍艦は自国の船舶や乗組員の護衛のほか、世界食糧計画(WFP)など国際機関の支援物資を積んだ船舶の保護が主要任務となる。劉報道官によると、中国は関係国の護衛艦と必要な場合、人道支援も行うことにしている。 

 劉報道官はまた、17日ソマリア沖合いのアデン湾を航行中に海賊に襲われた中国の貨物船と船員は救出されたことを明らかにした上で、「中国側はマレーシアと関連国際機構のその救出における効果的な行動に深く感謝する」と述べた。  

 劉報道官によると、「北京時間の17日12時43分、中国交通建設グループ所属の貨物船"振華4"号がアデン湾水域で海賊の襲撃にあい、この通報を受けた中国の関係部門は直ちに救援活動を配置し、貨物船の船員の抵抗活動を指導した。さらに国際海事局マレーシア海賊防止センターに救援を要請したことから、マレーシア側は武装ヘリコプターと艦艇を救援に派遣した。このように各方面の協力と支援の下に、海賊は逃走し、貨物船と全船員は救出された」と述べた。

 中国中央軍事委員会法制局の責任者は20日、中国が船舶保護のためアデン湾やソマリア海域に軍艦を派遣することは、国連安全保障理事会の決議に基づくもので、関連する国際法にも合致すると述べた。  

 この責任者は「中国は1996年に『国連海洋法条約』を批准した。条約では、公海上における海賊行為に対し、いかなる国の軍艦または政府の公用船舶であれ取締りが認められている。したがって、中国がアデン湾やソマリア海域に軍艦を派遣することは合法だ」と述べた。その上で「船舶の保護活動に参加する軍艦が海賊に襲撃された場合、いかなる国も自衛する権利を有する」と強調した。

(編集:章坤良 写真:CRI)

 
 
 

このウェブサイトの著作権は東方ウェブサイトにあります。掲載された文字や画像などの
無断転載は禁じられています
本ページにについてご意見やご感想はtoukou@eastday.comまでお送りください