南京市人民対外友好協会と在上海日本国総領事館が共催する「2008 JAPAN WEEK in 南京」が２８日から南京で開催される。

上海市の龍心館道場で開催される山下泰裕氏の講演会

　在上海日本国総領事館の担当者が、「2008日中青少年友好交流年」の締めくくりに、南京の小学生から大学生まで幅広い若者層を対象とした日本関連イベントを実施し、同地における日中文化交流及び相互理解の促進がはかられることを期待していると表明した。

　同イベントが開催される前に、ロサンゼルス・オリンピック柔道金メダリストの山下泰裕氏の講演会が昨今、上海市長寧区の龍心館道場で開催された。

　山下氏は、数年間の努力が実り、2007年末、日本の対中国開発援助（ODA）として1000万円を出資し、青島に中日友好柔道館が建設された。地元の市民たちは、ここで柔道の練習ができることをとても喜んだ。

　 それで、今回、山下氏は、戦争の傷跡が深い都市、南京市の関係者と協議し、鐘山のふもとに第二の柔道館を建てる意向を持っていると表明した。

　山下氏が中日友好に力を注ぎ始めるきっかけは偶然の会話であった。2004年に上海で開かれた国際柔道連盟の会議だ。ある中国柔道協会の役員が山下氏を見つけ、中国男子柔道のレベル向上に力を貸してほしいと頼んだ。

　山下氏は考えた。中国は5000年の歴史を持ち、隣国に影響を与え続けてきた。日本は中国から多くの有益なことを学んできた。だから、困っている中国を手助けするのは当然だろう、と。彼の発想は、当時、経団連会長だった奥田碩氏の支持を得た。トヨタ、新日鉄、全日空が進んで寄付し、中国の男子柔道選手たちによる日本での合宿練習に協力した。これを知った外務省は、山下氏が柔道を通じて中日友好のために長期的な活動ができるように願った。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（章坤良　写真も）

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