中国の名門大学、北京大学基礎医学院の院長であり、病理学学部の学部長顧江氏が率いる課題組は2例の鳥インフル感染による死体を検査し、一年以上かかって研究した結果、「鳥インフルウイルスが人から人へ感染が不可能」という結論を覆した。11日付きの「京華時報」が報じた。
かつて中国に貼り付けられていた鳥インフルエンザ予防のポスター
同研究結果によると、鳥インフルウイルスは肺への感染に止まらず、大脳、消化器官やリンパ細胞、血液、体液への感染も可能であるとしている。
同課題組はまた、「糞便、血液などがいずれも伝染の源だ」と締めくくった。
中国衛生部は10日、07年12月に江蘇省南京市で20代男性と父親が高病原性の鳥インフルエンザに感染したケースについて、父親の感染は先に感染した息子との、家族間の密接な接触が原因とみられると発表した。
(章坤良)
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