30日午前、中国2010年上海万博の核心建築の一つ――万博演芸センターが浦東で着工した

万博演芸センターの着工は、上海万博が「１大通り４館」という恒久的な建築物を、すべて今年中に着工するという目標を実現した

中国共産党上海市委常務委員、市委宣伝部部長の王仲偉氏、上海万博執行委員会常務副主任・上海市委常務委員・副市長の楊雄氏が一緒に「中国2010年上海万博演芸センター着工」ボタンを押す

上海市副市長の楊定華氏が着工式で挨拶

上海市政府副秘書長、万博局局長の洪浩氏が着工式を司会

　30日午前、中国2010年上海万博核心建築の一つである万博演芸センターが浦東で着工した。中国共産党上海市委常務委員、市委宣伝部部長の王仲偉氏、上海万博執行委員会常務副主任・上海市委常務委員・副市長の楊雄氏が一緒にスタートボタンを押した。万博演芸センターの着工は、上海万博の「１大通り４館」という恒久的な建築物を今年中にすべて着工するという目標を実現した。

　万博演芸センターは上海万博の最も重要な恒久的な会場の一つとして、万博期間中に、各種な大型公演と活動をここで行ない、万博の大型文芸の公演需要を満足させる。同時に、万博後の利用と持続的発展の需要も考え、上海「国際文化大都市」という地位にふさわしいもので、演芸センターは世界の一流の現代化演芸会場として建築し、総合演芸、芸術展示、ファッション?レジャーを一つにする文化の集合空間であり、将来の上海文化娯楽の新たな標識となり、都市観光の新風景になる。

　上海市副市長の楊定華氏が着工式で挨拶し、上海市政治協商会議副主席の王栄華氏、上海万博執行委員会専門職副主任の張学兵氏が着工式に出席した。上海市政府副秘書長、万博局局長の洪浩氏が着工式を司会した。

UFOのような万博演芸センターのイメージ図

　万博演芸センターは万博エリア東南端にあり、万博中央通りの東になる。総建築面積は8万平方メートル、そのうち地上建築面積は約4.5万平方メートル、地下建築面積は約3.5万平方メートルで、2009年年末までに完成し試運営となる。

　万博演芸センターの造形はUFOのようで、違う角度や違う時間に見ると、違う形に見える。建物の西北側にある盧浦大橋を背景として集中的に配置され、柔らかい建物の形は濱江公園の芝生の中に入る。万博祭広場と有機的に結合し、形も溶け合う。万人お祭り広場と室内外で対話し、転換し、接続する形になる。西側にある万博大通り、万博センターと南側の中国館と呼応し、協調する。

中国2010年上海万博演芸センター着工式記者会見現場

　万博演芸センターは大型中央舞台を主体とし、18000の観客席のある大型多機能室内演芸場と関係施設を含み、現代理念と一致する文化娯楽の集合空間である。観客席は公演の需要と観客容量により、4000席、8000席、12000席、18000席の間で自由に改編できる。舞台は公演内容により、大きさ、形態、ひいては360度空間で三次元の組合せもすることもできる、各種公演に巨大な舞台デザイン空間と芸術創意、創造空間を提供できる国内の初めてのものである。

　万博演芸センターのデザインは、可能な限り新しい建築技術を採用する。エネルギーの節約と環境保護という理念を体現するためである。デザインは３Ｒ原則（Reduce, Reuse, Recycle）で、各科学システムを採用し、多くの有効技術手段を使って、エネルギーと水の消耗や室内空気の質と再生材料の使用方法などをコントロールし、演芸センターを本当の意味での自然保護の建築物にする。自然保護・エコロジーの建築基礎、エネルギー節約環境保護による建築表面の処理方法は、この建築物を濱江公園の自然形態の中に溶け込ませ、調和共生というデザイン理念と「より良い都市、より良い生活」という万博テーマを体現するものになる。

着工式現場はにぎやか

万博演芸センター着工式現場

万博演芸センターは現代理念と一致する文化娯楽集合空間になる

　万博演芸センターの建設案は、国内外の多くの一流デザイン機構の智恵と理念が集まっている。2006年7月13日、デザイン案を世界に向けて募集し、8月上旬に27のデザイン会社からの申し込み書を受けた。その中には、14の国外デザイン会社があり、13の国内デザイン会社があった。専門家が３回の選出過程を経て、三つの国際的に有名なデザイン会社の作品を選び出した。その中で華東デザイン院の案は、今年11月13日の上海市政府が主催した特別テーマ報告会議で審議されパスした。

　調査によると、万博演芸センターは24時間全日運営できる文化娯楽集合空間になる。上海の文化発展を導き、将来の上海文化娯楽のファッショナブルな地上標識かつ都市文化のモデル地区として、「より良い都市、より良い生活」という万博テーマを展示し表現する。

（編集　王ロヨウ）