福田首相が２７日午後北京に到着し、２８日以降胡錦濤国家主席、温家宝首相らと会談するほか、天津や山東省の孔子の故郷である山東省・曲阜などを訪問する予定だ。

録画で祝辞を述べる福田首相＝9月第９回華商大会開会式、神戸で

　中国外務省の秦剛報道官は25日北京で行われた定例記者会見で、「日本の福田康夫首相がまもなく中国を公式訪問することになる。これは中日両国の関係発展にとってまた一つの大きな出来事であり、さらに、中日関係の健全かつ安定した発展にとっても重要な意義がある」と評価した。

　この中で、秦報道官は「中国側は福田首相の今度の訪問を非常に重視している。今度の訪問を通じて、両国が政治信頼の増進や共同利益の開拓、実務的な協力の強化などを促すことができるように期待している」と強調した。 　

　また、台湾問題について、秦報道官は「台湾問題は中国の核心的な利益に及んでいる問題である。日本側がこの地域の平和と安定また、中日関係の大局から慎重にこの問題を処理するよう願っている」との考えを示した。東中国海の問題について、秦報道官は「中国は東中国海の問題を適切に解決するため、日本とともに努力していきたいので、日本が中国と同じ方向に向かって努力するよう希望している」と述べた。

 　秦報道官はさらに「中日双方は東中国海の問題で意見の食い違いが存在しているのは事実だが、中国側は一貫して積極的かつ実務的な態度でこの問題を取り扱っている。今後とも食い違いを棚上げにして、共同開発という原則に沿って、双方が受け入れられる解決案を見出すため努力していきたい」と語った。

（編集：章坤良　写真も）

関連報道：