第64回ベネチア国際映画祭が29日夜(日本時間30日未明)、イタリア・ベネチアのリド島で開幕した。
審査委員長を務める中国の張芸謀(チャン・イーモウ)監督(左)
審査委員長を務める中国の張芸謀(チャン・イーモウ)監督が開幕式で、「映画は一つの夢で、みんなで追いつづける価値がある」と挨拶した。
75周年の節目に当たる今回の金獅子賞を競うコンペティション部門には、中国の“Taiyang zhaochang shenqi (The Sun Also
Rises/太陽照常昇起=姜文(チアン・ウエン)主演)
”など世界各国の20作品以上が出品される。最高賞の金獅子賞などは最終日の9月8日夜(同9日未明)に発表される。
(章坤良 写真:新浪)
付録:
“Taiyang zhaochang shenqi (The Sun Also Rises/太陽照常昇起)
”の物語:4つのパートに分かれた物語で、雲南の村、大学のキャンパス、ゴビ砂漠と、舞台を移しつつ、いつくかの愛の形が示されていく。
[狂気]
若くして未亡人となった母は父との思い出にすがりつくようにして生きていた。刺繍入りの靴は母にとって特に大事な思い出の品で、それが見当たらないとなると、母はひどく取り乱すのだ。時が過ぎて、息子が青年旅団のリーダーとなって帰ってきた時、母は父との思い出の地を見せようとするが、息子はそれが母の幻想であることを知っていた……。
[恋]
1950年代の大学のキャンパス。教師のタン(チアン?ウエン)とリャン(アンソニー?ウォン)はよき相棒で、女医のリン(ジョアン?チェン)はタンの恋人だった。しかし、リンは自分が密かにリャンを求めていることを知っていた。映画の野外上映会が行なわれた日、リャンが大怪我をして病院に運ばれる……。
[ライフル]
タンはある村に送られる。彼が狩りに出かけた日、彼の妻は青年旅団のリーダーに寝取られてしまう。帰ってきた彼は、妻が「夫は私のお腹がベルベットみたいだって言うのよ」と口にするのを聞いてしまう。彼はベルベットが何であるのかを知らず、北京にでかけた時に確かめようとする。
[夢]
砂漠を2人の女がやってくる。1人は夫が死体安置所に安置されていると聞いてやってきた若妻で、もう1人は結婚を目前に控えたリンであった。タンとリンの結婚式で、未亡人となった若妻が息子を産む……。
公式サイト:http://thesunalsorises.emp.hk/
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