中国と中央アジア4か国で構成する上海協力機構の合同軍事演習「平和の使命2007」は11日から、ロシア中部チェリャビンスク州で本格的な実戦演習を開始した。
演習に参加するロシアの戦闘爆撃機=12日
今回の演習に参加する戦闘爆撃機は中国が独自に開発生産したもので、自主知的財産権を持つ機種となっており、中国空軍国産新型装備の、初めて国外において参加した演習となった。
演習の名称は05年8月、中国の山東半島などで行われた中露合同軍事演習「平和の使命05」にちなんだ。
胡錦涛中国国家主席やプーチン露大統領らSCO加盟国元首は16日、キルギスの首都ビシケクで開く首脳会議出席後、最終日の17日にチェバルクリで戦闘機や空挺部隊による演習を視察する。
上海協力機構(SCO)は中国、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスの6カ国による地域協力組織である。01年6月、上海での首脳会議で創設された。安全保障面での協力が中心だった「上海ファイブ」が前身で、資源開発や文化面を含む幅広い分野で連携する組織に発展した。04年にモンゴル、05年にイラン、インド、パキスタンが準加盟国として加わった。
(章坤良 写真:国新図庫)
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