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小泉首相がきょう靖国参拝   中国、強く反発 
2006 -8 - 15 8:52

 小泉純一郎首相は15日午前7時40分(中国時間同6時40分)に、東京の靖国神社を参拝した。

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 これに対し、中国外交部は強く抗議した。(抗議文は次の通り)

「本日、日本の小泉純一郎首相は第二次世界大戦のA級戦犯が祀られている靖国神社をまたもや参拝した。日本軍国主義侵略戦争の被害国人民の感情を著しく傷つけ、中日関係の政治的基礎を破壊するこの行動に対し、中国政府は強く抗議する。

 靖国神社に祀られているA級戦犯は、日本軍国主義が引き起こし、実施した対外侵略の画策者と指揮者であり、近代史においてアジア及び世界に多大な災いをもたらした元凶でもある。小泉首相が国際社会・アジア隣国及び日本国民の関心と反対を無視し、これらの戦犯が祀られている靖国神社を意地を張って参拝することは、国際的正義に対する挑発であり、人類の良識を踏みにじるものでもある。

  中国は日本軍国主義による対外侵略戦争の最大の被害国であり、中国人民はあの戦争で多大な災難を蒙った。この歴史を正しく認識し、対処することは、戦後中日関係が回復し発展できる政治的基礎であり、両国がともに未来に向かう重要な前提でもある。小泉首相が幾度にわたり歴史問題で中国人民の感情を傷つけるのは、国際社会だけでなく、日本国民からの信頼をも失い、日本の対外イメージと国益を損ねるだろう。

  中日関係の健全なる発展を維持することは、両国人民の根本的利益に合致し、アジア及び世界の平和と安定に寄与する。中国政府と人民は中日友好を大切にし、それに努力しているあらゆる日本の政治家と国民とともに、中日間の三つの政治文書のもとで、“歴史を鑑とし、未来に向ける”という精神に則り、両国の平和共存・代々友好・互恵協力・共同発展に怠ることなく取り組んでいく。われわれは、日本各界の有識者が歴史的潮流に順応し、政治的障害を取り除いて、一日も早く中日関係を正常な発展軌道に戻るよう努力することと信じる。」

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 小泉首相の靖国神社参拝に抗議する中国台湾の高金素梅さん(前列左)ら

 一方、中国台湾、日本、韓国の民衆が連日東京で集会を開き、日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝に反対した。 新華社によると、約1000人は13日、小泉首相の靖国神社参拝に反対すると共に、アジア諸国を侵略した歴史にきちんと目を向けるよう、日本に求めた。

 台湾地区の金素梅代表は、集会で、台湾原住民の合祀を取り消すよう、靖国神社に求めると共に、台湾に対して植民地支配を行った歴史を直視するよう、日本に求めた。

  また、韓国国会議員の金希宣議員は小泉首相の靖国神社参拝について、「日本は過去の侵略の歴史を反省しないばかりでなく、A級戦犯を『英霊』として靖国神社に祀っている。これは、日本軍国主義に踏みにじられたアジア諸国の人々への冒とくだ」と、強く批判した。

 東京大学の高橋哲也教授は、「小泉首相は靖国神社を5回も参拝した。これは『政教分離』という日本の憲法に違反している」との見解を述べた上で、小泉首相がまたもや靖国神社を参拝すると話しているが、この挑発的な言い方には憤りを感じる、と語った。

(章坤良 写真:新華社)

 
 
 

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